政治
宗教にあまりに無関心な政治家が、教義や世界観にあまり頓着せず、選挙応援など実利面を評価して関係を結ぶ。宗教学者の島薗進氏は、そうした姿勢が「社会的にさほどの支持も得られていない宗教団体が大きな影響力を持ち、国民生活にも累を及ぼす一因になっ…
自民党が旧統一教会との接点調査結果を公表し、教団側の党内への浸透ぶりがあらわになりました。接点があった179人は同党議員の半数近くに及びます。安倍元首相の国葬と旧統一教会のダブルパンチを受けている岸田政権と自民党。幕引きを早くしたいでしょうが…
国の安全保障戦略の改定に向け、動き出しています。日米同盟で攻撃能力はほぼアメリカに依存してきましたが、他国がアメリカの軍事的な介入意欲が低いと思い込めば、日本を安心して攻撃できる状況が生まれます。それでは困るということで、政権与党の間で制…
岸田首相は10日の内閣改造でデジタル相に河野太郎氏を起用しました。経済安全保障相には高市早苗氏が就き、2021年9月の自民党総裁選を首相と争った両氏が力を注いできた分野の閣僚に据えた人事は、次の総裁選出馬に向け、切磋琢磨してほしいふたりです。 特…
第2次岸田改造内閣が10日に始動しました。経験や専門性を重視した手堅い布陣といえると社説にはあります。個人的には、わりといい印象を持っています。 相変わらず若い人は少ないし、女性もふたりしかいない。先日「入閣待機組」について触れましたが、100歩…
岸田首相が10日に断行する内閣改造。自民党内には「入閣待機組」といわれる議員が80人ほどいます。入閣待機組は衆院当選5回以上、参院当選3回以上で閣僚経験がない議員を指すことが多いようで、日本経済新聞社の調べによると衆院で50人ほど、参院でおよそ30…
国会の「追悼演説」には名演説が多い。一人の政治家の生涯を歴史に刻もうと、党派を超えて選ばれた演説者が真摯(しんし)に言葉を練り上げるからだろう。生い立ちから政治を志すきっかけを丹念にひもとき、取り組んだ政策や知られざる交友関係などを語り尽…
銃撃を受けて亡くなった安倍晋三元首相の国葬が決まりました。 時期は今年の秋で、海外の要人を招き、大規模な形式で営む想定で準備を始めるそうです。安倍氏を悼む多くの人が献花に訪れたり、沿道でひつぎをのせた車に手を合わせたりするといった世論の動向…
参院選の投票率について取り上げた今朝の社説を取り上げます。 今回の参院選の投票率は52%でした。50%を割った前回から持ち直したとはいえ、有権者の半数近くが権利を放棄している現状は政治の正統性にかかわり、政党や政府、自治体は投票率の向上に向けて対…
岸田首相は、政権運営にあたり宏池会の先輩である大平正芳元首相が唱えた「楕円の理論」を参考にしてきたようです。二つの中心がある方が、一つよりも安定するとの考え方。その一つが行政府の長である自分で、もう一つが自民党の最大派閥を率いる安倍氏の存…
参院選の全議席が11日、確定しました。自民党は改選124に欠員補充1を加えた125議席の過半数の63を単独で確保して大勝。立憲民主党は改選議席を大幅に下回り17議席に。公明党は13議席、日本維新の会が12議席、国民民主党が5議席、共産党が4議席、れいわ新選組…