時事マラソン

世の中の動きに対するアンテナを高く保つ

アメリカ

ラストベルト4州が大統領選のカギを握る

11月の米大統領選は民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領が党候補者指名を獲得することが確定しました。これにより、3度目の対決が実現します。これから残り8か月、まさにガチンコ勝負が始まります。 ニュースなどを見ていると、トランプ氏の情…

日本製鉄の買収に反感と期待 米USスチールの地元を歩く

日本製鉄によるUSスティールの買収。 USスチールは、東部ペンシルバニア州ピッツバーグにある鉄鋼大手。ペンシルバニアの象徴、さらには強いアメリカの象徴みたいな会社です。USスチールの従業員が加入する全米鉄鋼労働組合(USW)は買収に反対しています。…

佐々木麟太郎は学生スポーツ界の野茂英雄になれるか

この挑戦には本当にびっくりしました。高校野球史上最多の通算140本塁打を放ち、ドラフトでも上位指名が予想された佐々木選手が選んだのは、アメリカの大学進学でした。これだけでも、レアケースなのに、進学先が超名門のスタンフォード大学と聞いて、さらに…

トランプ前大統領の予備選参加、米連邦最高裁が認める

米連邦最高裁は4日、11月の大統領選に向けた共和党候補を選ぶ西部コロラド州の予備選にトランプ前大統領の参加を認める判断を下しました。 コロラド州の最高裁が2023年12月に、トランプ氏の同州予備選への参加を認めない判決を出し、トランプ氏が連邦最高裁…

ヘイリー氏、選挙戦継続 共和予備選 地元敗退でも…

米主要メディアは24日、11月の米大統領選に向けた共和党の候補者を選ぶサウスカロライナ州の予備選で、開票率99%時点の得票率が前大統領が59.8%、ヘイリー氏が39.5%で、トランプ前大統領が勝利を確実にしたと報じました。 ここサウスカロライナ州は、ヘイリ…

記憶力低下指摘のバイデン氏、レーガン氏戦略に活路

本当に活路が見いだせているのかどうか、甚だ疑問ですが、現在81歳のバイデン米大統領の認知力に再び注目が集まっています。大統領就任前から言われていましたが、そこからさらに4つも歳を重ねています。普通なら「頑張っておられる」と労いたいところですが…

米国境に中国移民の波、現地ルポ 熱帯雨林踏破し10倍増

なかなか衝撃的な内容で、いくつもの「気づき」がありました。 まずは、「アメリカへの不法移民はメキシコ人だけではない」ということです。もちろん、100%メキシコ人ではなく、中南米の人も多いだろうなと思っていましたが、まさか中国人がいる、しかも急増…

トランプ氏連勝も無党派支持4割どまり 本選に不安残す

トランプ前大統領は23日、東部ニューハンプシャー州での共和党候補者指名を争う予備選で、前回のアイオワ州に続き連勝しました。CNNによると、得票率91%の時点で前大統領の得票率は54.6%で、指名争いに残るヘイリー元国連大使を11.4ポイント上回りました。 …

トランプ氏、無党派も取り込む 米共和党予備選初戦勝利

11月のアメリカ大統領選の候補者選びとなる予備選が始まりました。野党・共和党が実施した初戦となるアイオワ州党員集会は、戦前の予想通りトランプ大統領が圧勝しました。 事前の世論調査などでもトランプ氏のリードが伝えられていましたが、あくまで予想で…

2024年の10大リスク「アメリカの分断」が首位、米ユーラシアグループが発表

国際政治学者のイアン・ブレマー氏が率いる米調査会社ユーラシア・グループが年始恒例、2024年の「10大リスク」を発表しました。 1位には「米国の分断」を挙げました。11月の大統領選に向けて国内の政治的分断は悪化し、米国の民主主義がこれまでになく試さ…

米与野党、ウクライナ追加予算案の年内可決断念

米連邦議会の与野党指導部は19日、ウクライナへの追加予算案の年内可決を断念しました。米国が確保済の予算は年内に枯渇する見通しで、与野党の対立がウクライナ支援に波及してきました。 バイデン米大統領がいくらウクライナに多額の支援をし続けたいと思っ…

バイデン大統領「イスラエル支持失う」無差別爆撃で政権非難

バイデン米大統領は12日、パレスチナ自治区ガザへの侵攻を続けるイスラエルに関し「無差別爆撃によって支持を失い始めている」と、ネタニヤフ政権への苦言を呈しました。バイデン氏が首都ワシントンでの支持者会合で発言したようですが、米欧によるイスラエ…

トランプ氏が選ぶ副大統領候補 支持拡充より「忠誠」重視

来年、2024年米大統領選で返り咲きをめざすトランプ前大統領が選ぶ副大統領候補を巡り、議論が白熱しています。 前大統領は4つの事件、計91の罪状で起訴を受けたことで、逆に支持層の結束を高め、共和党内ではもちろん、現職大統領のバイデン氏を凌ぐ支持率…

キッシンジャー氏死去、「1つの中国」は風前の灯火に

29日に亡くなったヘンリー・キッシンジャー氏。今朝の日経社説にも「キッシンジャー外交の光と影」とあるように、評価の分かれる人物です。 こと、日本からすると、それまでの対中政策を大幅に変更し、同盟国であるはずの日本を飛び越えて、1971年に極秘訪中…

米中危うい協調、主張は譲らず 台湾や輸出規制で隔たり

米中首脳会談が昨日、米サンフランシスコ近郊で行われました。時間にして約4時間。昼食会や庭園内の散歩など融和ムードを演出しましたが、共同会見も夕食会もなく、一定の距離を感じさせる一連の会談でした。 会談の内容自体は、事前の予想の範囲を超えるも…

バイデン大統領「危機時に電話ができる関係に」米中首脳会談で

バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が15日、カリフォルニア州で会談します。サンフランシスコで開催されるAPECに合わせて訪米し、対面会談は1年ぶり、習氏の訪米は2017年4月以来実に6年半ぶりになるそうです。 習氏はバイデン氏とは会わない、訪米もし…

バイデン米大統領、イスラエルがガザ再占領なら「間違い」

パレスチナのイスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃について、アメリカがどう動くのかに個人的に注目していました。 バイデン米大統領は、15日放送のCBSテレビのインタビューで次のように語りました。まずは、ハマスが実効支配するパレスチナ自…

円相場1ドル150円、ドル独歩高が震源地 粘る米経済にマネー集中

円安が止まりません。対ドルの円相場は昨日3日に、2022年10月以来1年ぶりの円安ドル高水準となる1ドル=150円台に下落しました。 円安というよりも、ユーロなど他の通貨に対しても上昇しているため、「ドル高」、さらには「ドル独歩高」とも言えます。 その…

バイデン氏側近、駐日米大使に「中国挑発自粛を」

以前、この時事マラソンでも取り上げた駐日米大使エマニュエル氏の対中批判の寄稿。それをバイデン大統領の側近がとがめたそうです。エマニュエル氏は日経への寄稿にとどまらず、旧ツイッターに中国の国防相や外相が相次ぎ行方不明になった事態を受けて、「…

Apple経済圏、金融へ 「預金」で1億人囲い込み

これはなかなかインパクトのある記事だなと思いました。米アップルがゴールドマン・サックスと組み、米国で17日に預金サービスを始めたと発表しました。同国だけでも1億人を上回るiphone利用者を囲い込む考えです。 アップルのクレジットカードの利用者が対…

バフェット氏来日、日本株が投資先2位 成長に期待

米投資家ウォーレン・バフェット氏が来日し、日経の単独インタビューに答えました。 来日は今回で2回目。三菱商事や三井物産など総合商社5社と福島県にある工具メーカーのタンガロイを訪問するのが主目的なようです。バフェット氏は、日本が米国以外の最大の…

米国で「リアル書店」人気復活、コロナ契機で開店相次ぐ

休み明けの月曜日は取り上げる記事を見つけるのに少々苦労しますが、今日はおもしろい記事を見つけました。 アメリカで「リアル書店」の人気が復活しています。ニューヨーク市では独立系書店の開店が相次ぎ、全米で約600店舗を経営する米最大チェーンのバー…

バイデン大統領、ウクライナのキーウを電撃訪問、侵攻後初

ロシアのウクライナ侵攻から1年を前にして、アメリカのバイデン大統領がウクライナの首都キーウを予告なしに電撃訪問し、同国のゼレンスキー大統領と会談しました。 「世界各国が連合を組む」と支援継続に向けた国際社会の結束を強調。バイデン氏のウクライ…

バイデン氏、対中半導体規制で日蘭を直接説得 連続で会談

先日13日に岸田首相はバイデン大統領とホワイトハウスで会談しましたが、バイデン氏は自らの「機密文書持ち出し疑惑」でバタバタしているのに、よく会えたなと思っていました。会談するにはしたけど、共同記者会見は行われずこれも何だか変だなとも思ってい…

23年「びっくり予想」公表 ウォール街ご意見番ウィーン氏

先日は、ユーラシアグループが公表した世界10大リスクを取り上げましたが、今日はウォール街のご意見番として知られる米投資ファンド大手ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏が公表した、毎年恒例の「びっくり10大予想」の2023年版を取り上げます。 びっ…

ゼレンスキー大統領の米議会での演説要旨

ウクライナのゼレンスキー大統領が21日、米議会で演説をしました。日本経済新聞から演説要旨を引用します。 あらゆる見込みや悲観的なシナリオに反し、ウクライナは陥落しなかった。ウクライナは生きている。戦いは続いており、我々は戦場でこの問題を打ち負…

建前と偽善の米国左派、裏庭には原発・風力拒絶

バイデン米大統領が推進する地球温暖化への取り組みに、国内の左派がことごとく抵抗しています。8月にクリーンエネルギー推進策を盛り込んだインフレ抑制法が大きく報道されましたが、12月上旬にお蔵入りとなりました。この結果、2020年代末までに温暖化ガス…

共和、上院の激戦州で連敗、トランプ氏に遠心力も

インドネシアでの米中首脳会談や日米韓首脳会談を取り上げようかとも思いましたが、バイデン大統領と習主席が笑顔で握手している写真が公開された以外は、それほど内容がなかったのでこちらにしました。 米中間選挙の与党・民主党が、下院は共和党に奪われそ…

米国の難関ミネルバ大、日本を訪問地に追加検討

2014年秋開校から丸8年。全寮制で学生が世界7都市を移動しながら授業はすべてオンライン。各都市での実地課題解決学習を学ぶなど、ユニークな教育手法で知られる米国のミネルバ大学が学生数を3.5倍に増やすとともに、日本を訪問地に加えることを検討している…

IPEF14か国 半導体や医療物資融通、中国を念頭に

アメリカ主導の新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の形が少しずつ見えてきました。バイデン大統領の提唱で5月に発足し、日米韓豪印、インドネシア、シンガポールなどで構成されており、今日から2日間かけてロサンゼルスで対面による初の公式閣…