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安倍元首相「国葬」岸田首相が世論に配慮、保守層も進言

銃撃を受けて亡くなった安倍晋三元首相の国葬が決まりました。

時期は今年の秋で、海外の要人を招き、大規模な形式で営む想定で準備を始めるそうです。安倍氏を悼む多くの人が献花に訪れたり、沿道でひつぎをのせた車に手を合わせたりするといった世論の動向に配慮、さらには自民党の保守層や有識者らも連日、岸田文雄首相に国葬を営むよう促していたようで、それらに呼応する形で決定しました。

主な首相経験者の葬儀はこれまでもいろんなタイプがありますが、国葬吉田茂のみ。国民葬佐藤栄作のみ。内閣や自民党の合同葬は数人おり、最近では2020年10月に中曽根氏の合同葬が行われました。政府によると、国葬国民葬、合同葬に明確な法律上の定義はないとのことですが、支出する主体がどうかの違いによって慣例で呼称を使い分けてきたそうです。

国葬は、関連費用を国が全額支出します。国民葬は、国と自民党の他。国民有志が費用を負担します。内閣と自民党の合同葬は、たとえば中曽根氏の時は経費1・9億円を国と党で折半したようです。こう考えると、全額国負担の国葬が、格としては最上位にあるという感じですね。

政府内には大規模な葬儀を「弔問外交」の機会にする考えもあるようで、これは外交に熱心だった安倍さんも喜びそうです。誰が弔辞を読むのかも興味深いです。バイデン大統領と言いたいところですが、11月の中間選挙前で来日は難しそう…。そうなると各国首脳から付き合い方を教えて欲しいとまで言われた、トランプ大統領がやる? お願いしたら二つ返事でOKしてくれそうですが、現職の大統領を差し置いて対抗馬にやってもらうのも日本としてはどうなんだろう…。

あとは、実現性は低いですが、幾度となく会談し、地元の山口まで来てもらったロシアのプーチン大統領が参列するか…なども注目で、なかなかにビッグなイベントになりそうです。

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