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改造内閣は改革の具体化と実行を急げ

第2次岸田改造内閣が10日に始動しました。経験や専門性を重視した手堅い布陣といえると社説にはあります。個人的には、わりといい印象を持っています。


相変わらず若い人は少ないし、女性もふたりしかいない。先日「入閣待機組」について触れましたが、100歩譲って年功序列でも致し方なしとするなら、留任はなしにして全員を初入閣にすれば新陳代謝が進みますが、入閣待機組は8人のみ。主要閣僚は留任が多いし、3度目の登板という人もいます。


「今は緊急時、国難時だから致し方なし」というと、「それなら国難でない、ゆるりとした時期なんていつあるの?」と言いたい。いつもそれなりに課題は多く、大変な時期なんだから、時期を言っていたら変化のしようがないので、思い立った時期に若手をドンと登用するとか、女性閣僚を10人くらいにするとか、やればいいんです。


とはいえ。さすがに今の時期。コロナや物価高、さらには台湾有事を考えると、あまり冒険はできないなという気持ちもよく分かります。第4派閥の長である岸田首相としては、全派閥に配慮して余計な軋轢を生むリスクを軽減したいのも当然でしょう。


コロナ対応については、経験豊富な加藤勝信氏が厚生労働相に。対中強硬派の高市早苗氏の経済安全保障相も重しが効きそうですし、台湾有事のシュミレーションに積極的に関わっていた浜田靖一氏の防衛大臣もいいと思います。さらに、デジタル相も河野太郎氏が適任です。どんどん進めてもらいたいです。


防衛力の抜本的な強化が、年末に向けた最重要課題のひとつと岸田首相は言われているので、まずはここで成果を見せて欲しいです。

 

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