時事マラソン

世の中の動きに対するアンテナを高く保つ

都内マンション1億円超 パワーカップルけん引

東京都内の新築マンションの価格高騰が続いています。

不動産経済研究所が発表した調査によると、2023年度の東京都23区内の平均価格が、前年度比5.7%高の1億464万円と年度で初めて1億円を突破しました。平均で1億円ですから1億円以上がゴロゴロあるということです。兵庫県の中堅都市に住んでいるものとしては、正直1億円と言われても別世界のことのように感じます。
価格上昇の要因が3つ指摘されています。

ひとつは「低金利」。日銀の金融緩和と銀行の住宅ローン競争により利率が低下。住宅ローンが組みやすく、お求めやすくなりました。

ふたつめは「パワーカップルの増加」。共働き世帯における世帯年収1500万円超の比率が37.4%と、過去8年で約2倍に増えました。

そして3つめは「資産価値の先高観」。リクルートの調査によると「資産として有利だと思ったから購入した」という回答が32%で、2001年の調査開始から最高となりました。「ここに住みたいから」よりも「儲かりそう、損しなさそう」感が強いのでしょうか。

3つ挙げていましたが、今年に入って雲行きが怪しくなりつつあることは、記事にも触れられています。特に、ひとつめの低金利については、マイナス金利政策の解除により、低金利相場という前提が崩れる可能性が出てきました。住宅ローンを借りた人の74.5%が変動型金利だそうです。すぐのすぐに上がることはなさそうですが、住宅ローンの支払期間は30年を超えます。環境変化のリスクは、固定ではなく変動ですから、しばらく付きまといます。

さらに、今の「年収倍率」も果たして適正なのでしょうか。住宅価格が年収の何倍かを示す「年収倍率」の業界目安は6倍程度とされ、20代では7倍超でローンを組む例も多いそうです。どうりで億ションが売れるわけです。

個人的には相当な「リスクテイカー」だなと色々な面で思います。

 

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バイエルン1-0(3-2)アーセナル 2024_4_17 #22-88

欧州チャンピオンズリーグ・準々決勝2ndレグ、バイエルンアーセナルの一戦は、バイエルンが1-0で勝利、2試合合計3-2でバイエルンが準決勝進出を決めました。

しかし、アーセナルには厳しい試合になりました。冨安がいるのでファイナルまでいってほしいと思っていましたが、ここまでか…。

でも、厳しい試合になる兆候はありました。

ホームの初戦で一旦はリードされる苦しい展開で、何とか同点には追いついたもののドロー。アトレティコは1点のリードをもってアウェーに乗り込むも、ドルトムントに4-2。あの堅守のアトレティコがアウェーで4失点は衝撃でした。

アーセナルも本当はリードして2ndレグに臨みたかったところでしょうが、そうはいっても仕方がない。

地力は申し分ないバイエルンに対し、失点をすれば相当厳しくなるとみて、左SBに昨年の12/2以来の先発になる冨安を起用してきました。

前半15分に、スリッピーな芝生に足を取られ、怪我は大丈夫?とヒヤッとしました。その直後に、背後を取られるシーンがあり、さらにヒヤッとしましたが、危なかったシーンはこれくらい。相手の右サイドのザネを抑えるという大役を見事に果たし、86分までプレーが見れてうれしかったです。

トミーのおかげもあり守備はかなり安定しましたが、前への推進力はイマイチ。バイエルンは、1点さえ取ればいいみたいな感じで、少し気持ちは楽そうな感じを見受けました。ウーデゴールやサカはがっちりマークされ、ハバーツにはボールが入らない。

後半18分に、ついに均衡が破れます。右・左と揺さぶられ、ゲレーロのクロスに、後ろからキミッヒが飛び込んできてバイエルンが先制。キミッヒは、現時点で世界最高の右SBではないでしょうか。身長も177㎝とそれほど大きくありません。日本の菅原や毎熊はキミッヒを目標にしてほしいです。

1点ビハインドになったアーセナルは、ジェズスとトロサールという攻撃のカードを2枚切って反撃を狙いますが、「アウェーで同点はほぼビハインド」と考えるなら、後半頭から2人を投入して1点取りにいくという作戦の方がいいのではないかと思いました。

ちょうどカタールW杯で日本代表がやった戦法です。

一発勝負ではない、ホーム&アウェーのおもしろさ、怖さを味わわせてもらいました。

これでドイツ勢は、ドルトムントバイエルンの2チームがベスト4へ。プレミア勢はシティも負けてしまいましたので、ベスト4には1つも残れませんでした。世界最高峰のリーグから1チームもでないCLセミファイナルとなります。

「バックスクリーン3連発」以来の4/17水曜日甲子園巨人戦

昨日の4月17日は今から約40年前の1985年に3番・バース、4番・掛布、5番・岡田(現タイガース監督)のバックスクリーン3連発が生まれた日で、今年は水曜日、甲子園、巨人戦のナイターと、同じ条件が39年ぶりにぴったり重なっていたというメモリアルな日でした。

この1985年は4/13開幕と今より遅く、4/17の巨人戦は2カード目の2戦目でした。この3連発から勢いにのってリーグ制覇、そして日本一へ…というにはちょっと序盤過ぎますが、今から考えても宿敵・巨人対して大きな白星ではありました。

今年のタイガースは連覇だけを目標に戦っていますが、なかなか勝ち星が増えていきません。昨日も勝つには勝ちましたが、3回に3連発ならぬ3連打(笑)で挙げた2点を守り切り、2-0で勝利。7勝8敗の3位と中位に甘んじています。チーム打率がセ・リーグで断トツ最下位の.202。もうすぐ2割を割りそうです…。よくこれで3位に踏みとどまっているなという感じです。結局昨日も3回の3安打のみ。打線が湿っているにもほどがあります。

1985年のバース・掛布・岡田は日本プロ野球史上最強にあげる人も多いクリーンナップで、比べるのも辛いですが、森下.193、大山.169、佐藤輝.190はナンボ何でももうちょっと頑張りましょう(苦笑)

 

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ドルトムント4-2(5-4)アトレティコ・マドリード 2024_4_16 #21-87

欧州チャンピオンズリーグ・準々決勝2ndレグ、ドルトムントアトレティコ・マドリードの試合は壮絶な打ち合いとなりました。

ホームの1stレグを勝ったものの、1点差に迫られたアトレティコ

対して、終始押されまくり2点リードを許したものの、何とか1点返したドルトムント

2ndレグの試合の入りはどうかと注目して見ていましたが、ドルトムントが別チームのように生き生きしていました。ホームで戦えるアドバンテージもあるでしょうが、相当修正をかけてきたようです。特に、1stレグで流れを変えたブラントを左インサイドHで先発させ、前半からゴールの匂いがしまくっていました。

前半34分に、フンメルスからのアウトサイドパスを抜け出たブラントが決め、トータルで2-2に追いつきます。そしてわずか5分後に、DFのマートセンが決め、ついに逆転します。

しかし、これで終わらない巧者アトレティコ

後半頭から、5バックの両サイドと、2トップの一角のモラタの3人替えを敢行しました。元気がなかった前半がウソのように後半は躍動し、後半立ち上がり4分にフンメルスのOGを誘いトータル3-3に追いつき、後半19分にはモラタと替わったアンヘル・コレアが勝ち越しゴール!この勢いならそのままアトレティコが押し切るのでは…と思いましたが、今日のドルトムントは違いました。

後半26分に、1トップのフュルクルクが値千金の同点ゴールをヘッドで決めると、もうホームのドルトムントペース。3分後にザビッツァーが逆転ゴールを決め、さすがのアトレティコ心が折れる2失点。AT4分も選手交代などをうまく使って凌ぎ切ったドルトムントが、2試合トータル5-4で勝利しました。

アトレティコは、セルティックフェイエノールトなど日本人選手所属のチームとGLが同組だったので、よく試合を見てきましたが、ここで終戦とは少し寂しいです。頼みのグリーズマンがボールを触る回数が少なく、堅守の5バックが4失点、辛い結果となりました。

対するドルトムントは、昨シーズンのベリンガムのような傑出したワールドクラスはいないものの、質実剛健なドイツらしいチームで、思わず応援したくなります。CBのフンメルスとシュローターベック、中盤のエムレ・ジャン、1トップのフュルクルクなどの、ドイツ代表でお馴染みの面々が主力を張ります。準決勝のパリSG戦も一発やってくれるはずです。

神戸中央市民病院「断らない救急」全国10連覇

今年になって気に入って読んでいる作家さんに、夏川草介さんがいます。

夏川さんは信州で地域医療に従事している現役のお医者さんでありながら、『神様のカルテ』で2010年本屋大賞2位、今年も『スピノザの診察室』で4位と、今売れっ子の作家さんのひとりで、大谷翔平に負けず劣らずの「二刀流」です。

その両方に出てくるのが、24時間365日患者さんを受け入れている地域病院です。神様のカルテでは信州・松本の「本庄病院」、スピノザでは京都の「原田病院」(2つとも架空)が出てきて、奮闘するお医者さんの姿が描かれています。

この記事の神戸市立医療センター中央市民病院もまさに同じ。重篤患者を受け入れる3次救急に加え、重軽症患者の1次、2次にも対応する。患者を選別せずに受け入れて初期治療を施し、トリアージを経て各診療科につなぐ「ER型救急医療」を導入。厚生労働省による救命救急センターの2023年評価で1位を獲得。同病院は、日本医科大付属病院(東京都)など関東の3病院とともに満点の100点を獲得しましたが、1位は2014年から続いており、10年連続1位を守っているすごい病院です。

きっとこの病院にも、栗原一止や雄町哲郎のようなお医者さんがいるのでしょう。本当に頭が下がります。

 

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大阪万博「やる、やれる」胸突き八丁の万博

「昨年初めに比べるとものすごく楽観的。これはやる、やれると」と言ったのは、関西経済連合会会長の松本正義氏。大阪万博の機運醸成委員会総会後の記者会見で、この委員長も務めている重鎮さん。機運を醸成するための委員会をつくらないといけないくらい、周りを巻き込むのが大変な万博で、特に昨年はパビリオン建設の入札不調や契約交渉の遅れが相次ぎ、建設費も当初計画の1.9倍の最大2350億円に膨らみました。しかし最近、確かに少しずつですが前向きな感じになりつつあります。

今年の2月末ごろから海外パビリオンの起工式や概要発表が相次ぎ、世界最大級の木造建築物となる大屋根(リング)の建設は8割まで進んでいます。多分、このあたりのニュースを目にしているから、「おっ、行けそうかも」と個人的に感じているのだと思います。

テーマ事業館は全8館、企業館も13館中12館が着工。海外パビリオンも参加国が自前で建設するタイプAは20カ国弱で建設会社が決まりませんが(大丈夫か…)、万博協会が建設して各国が利用するタイプB、Cは姿を現してきました。

思っていたよりも進捗してるとは思いましたが、一方で「万博の難しさは建設20%、運営80%」というBIE事務局長のコメントが重くのしかかります。建設はたった2割程度、それ以上に運営が難しいと。まだ運営のところまで見えてこないのが辛いところではありますが、あと1年です。

 

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預金60兆円、大都市が吸引 試練の地域金融

だいぶ前にも取り上げたことのある「相続資金争奪戦」。以前と違って今は「金利のある世界」が現実味を帯びてきていますから、余計に預ける預金者も受けての銀行も敏感に反応しそうで、とても興味深いです。

親が亡くなり、子が相続をすると、親が地方に住んでいて地方の金融機関(地銀、信金など)にお金を預けている時、子が都会に住んでいてその金融機関の支店が都会にないと、とても不便です。なので、相続の時に遺産を大都市の金融機関(都銀など)に資金移動すると、地域金融が一気に干上がってきます。

三井住友信託銀行の試算だと、今後30年間で58兆円の家計の金融資産が全国から東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)に流入するとのことです。東京圏から他地域への流入もありますが、それを差し引いても東京圏の純増額は38兆円に上るそうです。これはすごい金額です。

奈良や秋田、愛媛など17県では家計の金融資産の3割以上が県外に流出する可能性があり、直近23年11月時点で全国11地区の内東北や北陸、中国、南九州など6地区の預金残高がすでにマイナスになっている模様です。JAバンクはすでにマイナスに転じており、23年5月に前年割れとなり、24年2月までの10カ月間のうち9カ月は前年実績を下回ったとのこと。

先の三井住友信託の青木美香主任調査役は「東京圏の吸収力はブラックホール並みで、家計の金融資産の集中は一段と進む」とみます。

 

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元横綱・曙太郎さん死去 大相撲の国際化・大型化の源流

大相撲の第64代横綱曙太郎さんが心不全で亡くなりました。54歳でした。

アメリカ・ハワイ出身の曙さんは、ハワイ出身の東関親方(元関脇の高見山)にスカウトされて来日。1988年(昭和63年)、18歳で初土俵。同期には若乃花貴乃花兄弟、元大関魁皇がおり、「花の63組」と言われ、大相撲史上でも最も成功した世代とされます。

身長2メートル体重200キロの体格を生かした突き押し相撲で圧倒。1993年には若乃花貴乃花よりも早く横綱の座に就きました。歴代10位タイの11回の優勝を果たしましたが、両膝のケガの悪化により、2001年に引退。引退後は親方として東関部屋で後輩を指導していたが、2003年に突然、格闘家に転向。2003年の格闘技デビュー戦となったK-1ではボブ・サップと戦いKO負けも、瞬間最高視聴率がNHK紅白歌合戦を超える43.0%を記録。最近は心臓の疾患などを抱え、闘病生活を送っていました。

曙の3つ下、若乃花の2つ下、貴乃花魁皇は同学年と、私は彼らと全く世代が同じ。この頃が大相撲の最高潮の時代だったと思います。それくらい若貴フィーバーは凄かったですが、名実ともに彼らをけん引したのが曙でした。とにかく憎たらしいくらい強かったですが、記事にあるような「悪役」のイメージは私はなかったです。ハワイから来日し、猛げいこで番付を上げ、頑張っている姿を大相撲ファンはみんな知っていました。

あの時代は、大関横綱に猛者がわんさかいました。これは日本の部屋システムの特徴でもありますが、同部屋の力士とは対戦しません。若貴は優勝決定戦以外は直接対決はしませんし、大関貴ノ浪ともやりません。しかし、曙は、若貴武蔵丸魁皇貴ノ浪琴錦など、全員と当たります。もう中日を過ぎると次から次へと地力のある力士が向かってきます。しかし、曙はすべてはねのけてきました。優勝決定戦を除いた対戦戦績は、vs貴乃花は21勝21敗が五分、vs若乃花も18勝17敗とほぼ五分。最大のライバルだった貴乃花とは、優勝決定戦を入れても25勝25敗と全くの五分でした。

あと曙で思い出すのは、1998年の長野五輪開会式での土俵入りです。記事にもありますが、極寒の中でも額から大粒の汗が流れ落ちるほどの重圧に耐えながらみせた荘厳な土俵入りは、世界の人々の胸を打ちました。これには感動しました。めちゃくちゃ寒い中、よくやらすなと。千代の富士とかなら引き受けなかったんじゃないかなと思います。

ご冥福をお祈りします。

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アトレティコ・マドリード2-1ドルトムント 2024_4_10 #20-86

欧州チャンピオンズリーグ準々決勝1stレグ、アトレティコ・マドリードドルトムントの一戦は、アトレティコが2-1でドルトムントに先勝しました。

もうひとつのパリSGバルサも注目でしたが、夏にドルトムントが大阪に来そうなので、予習も兼ねてこっちを見ました。予選リーグからアトレティコもよく見ていたので、選手の特徴もだいたい分かって、4時起きでも全く眠くならない、好ゲームを見ることができました。

前半は完全にホームのアトレティコがゲームを支配しました。

プレスががっちりハマり、ドルトムントは前にボールが運べません。こういう時に起きるのが、自陣でのパスミス。前半早々の4分に、GKからの縦パスを処理し損ない、デパウルが決めアトレティコが難なく先制。

ドルトムントは、サイドのサンチョとアディエミを頻繁に右左逆にし、展開を図りますが功を奏さず。前半30分ごろようやくアトレティコのゴール前に侵入し、CKをやっとこさ獲得する始末で、相当苦戦していました。

前半42分にまたも自陣での連係ミスで、サムエルリーノに決められ、2点差に。もう1stレグで勝敗決まっちゃう?という感じでした。

後半に入ってもドルトムントは苦しいまま。アトレティコは3点目をとれば、いくら次の2ndレグがアウェーだといっても、相当有利になります。

しかしサッカーはここからがおもしろい!ドルトムントのひとりの交代選手が徐々に流れを変えていきます。

それはドルトムントユリアン・ブラント。後半頭からエンメチャに代わってトップ下に入るのですが、もうポジションがあってないようなもの。左サイドで裏抜けを狙ったと思ったら、すぐバックラインまで引いてきてボールを捌きに来たりと、まさしく縦横無尽。

それでもアトレティコが優勢でしたが、前半よりはチャンスがつくれ出しました。

そして、後半36分。そのブラントからのパスを、これまた交代選手のアレがしっかり決め、1点差に。勢いにのって同点、とまではいきませんでしたが、まだまだ分からんぞと思わせてくれる敗戦でした。19歳のギッテンスのドリブルも次が楽しみに。

対するアトレティコですが、勝つには勝ちましたが、イマイチすっきりしないゲームになりました。もう3-0,4-1とかで勝ってもおかしくない内容でしたが、トドメを差し切れませんでした。

来週の2ndレグが俄然楽しみになってきました!

海に解けるバイオプラ量産化 神戸大が初の技術

神戸大などの研究チームは10日、丈夫でありながらしなやかで加工しやすく、海水で分解されやすい新たなバイオプラスチックの開発と量産化に世界で初めて成功した、と米科学誌に発表しました。

新素材は「次世代型ポリ乳酸」と呼ばれる原料から生成され、「水素細菌」と呼ばれる微生物の遺伝子をゲノム編集することで作り出しました。しなやかさと海で分解されやすい性質を兼ね備える上、大量生産も可能に。ポリ袋としての強度は十分あるようです。

これだけでも画期的な発明だと思いますが、このチームのもうひとつすごいのは、「今回は木や草を水素細菌に与えて次世代型ポリ乳酸を作り出したが、二酸化炭素を原料にした開発にも取り組んでいる」とのこと。CO2から作りだせば、資源量にもとらわれないと。

楽しみな技術が世に出そうです。

 

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アーセナル2-2バイエルン 2024_4_9 #19-85

欧州チャンピオンズリーグ準々決勝1stレグが始まりました!

冨安健洋所属のアーセナルは、ホームでバイエルン・ミュンヘンと戦い、2-2のドロー決着となりました。冨安の出場はありませんでした。

プレミアリーグで首位に立つアーセナルと、リーグ12連覇が極めて厳しくなったバイエルンの一戦。

14シーズンぶりのCL準々決勝。ホームで先制したいアーセナルは、立ち上がりの前半12分に、少しふわっとした感じのバイエルンのスキを突き、サカが決めて待望の先制ゴール。

しかし、今度はアーセナルに、GKとDFの連係がわずかにうまくいかず、古巣のゴールにニャブリが流し込み、すぐさま同点に。

バイエルンは、ケインとムシアラのふたりで真ん中を閉め、アーセナルジョルジーニョに仕事をさせず、その脇を使うウーデゴールやライスを抑えにかかる作戦。アーセナルの自由を奪うほどの効果はないですが、何か守りが分かりやすくなっている印象を受けました。

そして前半の内に、バイエルンが勝ち越します。

32分に相手のボールを奪ったニャブリが長躯ドリブルし、エリア内で思わず倒してしまいPK奪取。エースのケインがGKラヤの逆を突き、2点目。

4・5・1の守備の堅いアーセナルがホームでリードを許すとはちょっと考えていませんでした。

後半頭から、左SBをキビオルからジンチェンコに代え(これでトミーの出場はほぼなくなりました)、さらにはジェズスやトロサールなど攻撃的な選手をアーセナルは投入します。

対するバイエルンは、サネとニャブリという両翼の「槍」がいなくなり、攻撃力がやや後退。後半31分にトロサールが同点ゴールを決めますが、そのまま2-2でタイムアップ。アウェーのバイエルンとしては、最低限以上の結果を得ました。

次節アーセナルは、バイエルンのホームで戦うこととなり、少し厳しくなりました。アウェーで先にリードを許すなんてことになると「少し」が「相当」に変わります。

おそらく週末のリーグ戦は冨安が出て、来週の2ndレグはジンチェンコが出るのでしょうが、私は逆の方がいいと思います。アウェーの地での失点はダメージ大です。ここは守備の安定のために、トミーを先発で使ってほしいと思います!

米マイクロソフト、日本にAIデータセンター 4400億円投資

マイクロソフトが日本でデータセンターを拡充します。日本への投資額としては過去最大の2年で29億ドル(約4400億円)を投じ、東日本と西日本にすでにある2つのデータセンターに、大量の演算を並列してこなす最先端の画像処理半導体を組み込むとの計画です。

同時に3年間で300万人を対象とするAI関連のリスキリング支援策やAIを研究する国内拠点の設立、サイバー攻撃対策における日本政府との連携にも取り組みます。マイクロソフトはChatGPTを手掛けるオープンAIと提携しており、昨年海外では欧州に次ぐ2か所目として、チャットGPTの基盤技術の提供も始めており、これらと今回のマイクロソフトの投資との相乗効果も期待されます。

悪くない話で、タイミング的に岸田首相の訪米のお土産?と思ってしまいました。お土産だけをもらうわけにはいかないので、じゃあ日本はバイデン政権に何ができるのか、今秋の大統領選に向けて少しプラスになるようなことが今の日本にできるのか?、いろいろ考えてしまいました。

 

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【CLラウンド16ハイライト】アトレティコ、ドルトムントがベスト8へ

欧州チャンピオンズリーグのラウンド16、2試合ずつ、結果をおさらいしています。

最後の2試合のレビュー、明日から始まるベスト8を前に、何とか間に合いました(汗)

 

アトレティコ・マドリード2-2(3PK2)インテルアトレティコがベスト8進出)

2/20 1stレグ:インテル1-0アトレティコ・マドリード

ホームのインテルが先勝。

インテルが押し気味に試合を進め、エースのラウタロ・マルティネスにマークが集中させ、他の選手がゴールを狙うも得点ならず。0-0が続いたものの、後半頭からテュラムに代わって投入したアルナウトビッチが値千金の決勝ゴール。

 

3/13 2ndレグ:アトレティコ・マドリード2-1インテル

左サイドを突破し、ディマルコが決め、トータル2点差に。アトレティコは苦しくなりましたが、そのわずか3分後にクリアが中途半端になったこぼれをグリーズマンが流し込み、すぐに1点差に。これで分からなくなりました。

そして後半42分、途中出場のデパイが9番らしい見事なゴールで同点に。延長からのPK戦突入。オブラクとゾマーの名GK対決は、ホームの後押しも受けたオブラクに軍配。最後、ラウタロの蹴り損ないが無情に枠を超えてきました。

 

ドルトムント3-1PSV(ドルトムントがベスト8進出)

2/20 1stレグ:PSV1-1ドルトムント

前半24分にマレンが狭い右角上を抜くゴールでアウェーのドルトムントが先制。

しかし後半11分、フンメルスが足の裏を見せたタックルを見舞い、PSVはPK獲得。イエローも出ず、ちょっと厳しめの判定…。デヨングが落ち着いて決め、同点に。

勝負は第2戦へ。

 

3/13 2ndレグ:ドルトムント2-0PSV

ドルトムントの貫録勝ち。

開始わずか2分に、冬の移籍でマンUから出戻ってきたサンチョがゴールを決め先制。

その後もホームのドルトムントが1点リードを保ちながら優位に試合を進め、最後ATにDFが足を滑らせてしまい、ロイスが悠々と持ち込みダメ押しの2点目。

バイエルンに続きドイツ勢2チーム目の準々決勝進出を決めました。

東証プライム、進む選別 市場再編から2年で社数2割減

東証プライムの選別について、時事マラソンでも定期的に取り上げています。

選別は進んでいて、3月末の上場社数は2年前の市場再編から2割減の1650社と、12年ぶりの低水準になりました。小粒な企業が減ったことで、1社あたりの時価総額は約6000億円と2年前から8割増えました。それでも、米ニューヨーク証券取引所の4分の1以下と世界基準にはまだまだです。

今後さらに絞り込みが進むかは、2022年4月の市場再編で導入された「経過措置企業」の動向です。上場基準(流通時価総額100億円以上、流通株式比率35%以上など)を満たさずプライム上場が認められた企業が22年4月時点で約300社ありましたが、3月末に96社にまで減りました。

経過措置企業が約300社の内訳は

・約110社が基準達成(見込み含む)
・177社がスタンダードへ移行
・約10社が上場廃止

で、この3つを足すと約300社になるのに、なぜ3月末に96社残ってるかというと、「新たに約100社が未達になった」からです。

今後の焦点はこれら約100社の動向です。3月期企業の場合、25年3月末で基準未達なら1年間の改善期間に入ります。それでも基準を満たせなければ監理・整理銘柄に指定され、上場廃止となる恐れがあります。流通時価総額が100億円未満の企業(=小粒な企業)が8割を占めるほか、ゆうちょ銀行やLINEヤフーなどの「ビッグネーム」もこの中に含まれます。

「追加の特例措置は現時点では考えていない」とのことですが、これら約100社の運命はいかに…。

 

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中途採用5割に迫る 今年度「新卒中心」転換点

日経がまとめた採用計画調査で、2024年度の採用計画に占める中途採用の比率が過去最高の43%と5割に迫る水準になりました。

主要企業5171社に採用計画を聞き、2242社を集計したもので、そのうち「いい人がいたら採ります」ではなく、具体的な数値目標を示して中途採用計画を回答した企業は全体の54.2%にあたる1215社と、昨年度の795社から大きく増加しました。

さらには、中途採用の計画人数は23年度の実績比で15%増の126,309人と過去最高に。新卒採用全体は同14.7%増の167,223人で、この結果計画時の中途採用の比率は23年度の37.6%から5.4%上昇し43%となり、採用計画の半数近くを中途が占める結果となりました。少子化と人手不足を背景に、中途人材を補充要員ではなく、戦略的に経営に取り込む企業が増えているようです。

日経調査の主要企業に中小企業はおそらく含まれておらず、大企業中心の傾向と割り引いてみる必要はありますが、それでも雇用の流動化が着実に進んでいることが分かります。

ただ、雇用の流動化を進めるだけなら、解雇規制を緩めることまでしなくても、相当数が動いていきそうです。企業が解雇しやすくなるとなると、ハレーションを起こす人もたくさんいるでしょうから…。ただ企業としては、意欲のある人、退社してもらったら困る人が退社していき、無気力な社員を整理することはできません。このあたりは、中途採用をさらに増やし、人員整理もしやすくするために解雇規制を緩めるか、とりあえずここくらいでいいかと妥協するかの判断になってきます。

 

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