時事マラソン

世の中の動きに対するアンテナを高く保つ

政治

仮定法的な謝り方に百害あって一利なし 静岡・川勝知事

静岡県の川勝知事は1日の県庁入庁式での訓示で、「野菜を売ったり牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、皆さまは頭脳、知性の高い人たち」と発言。職業差別として県民らからの苦情が殺到しました。2日夕に発言に関する報道陣の取材に応じた際、「6月…

上川陽子外相、時が来れば役割果たす

次の首相にふさわしい候補のひとりとして、上川陽子外相の名前を挙げる人が増えました。 麻生太郎自民党副総裁は「新しいスター」と評価し(容姿に触れる発言で帳消しに…)、野党第一党の立憲民主党の枝野氏は「次の衆院解散・総選挙時の自民党総裁は絶対に…

派閥解消、政策集団に移行 自民党政治刷新本部

自民党は22日の政治刷新本部で派閥解消を巡る詰めの議論に入りました。 執行部が示した改革案の骨子は「派閥解消」といった文言は残しつつ、人事とカネを切り離した「政策集団」に移行すると打ち出しましたが、出席者からは骨抜きを懸念する意見が噴出しまし…

JALと共産党、新しい女性リーダーに期待

日経の社説を久々に取り上げます。 年度替わりの4/1を控え、主要企業のトップ人事の発表が相次いでいます。最もインパクトがあったのが、日本航空(JAL)の次期社長に就任する鳥取美津子氏でしょう。鳥取さんは59歳。JAL初の女性社長で、CA出身も初。CA出身…

上川外相ウクライナ訪問、無人機検知へ54億円拠出

上川外相は7日、ウクライナを訪問し、首都キーウでクレバ外相と会談、共同記者発表では、ロシアによる相次ぐミサイルや無人機を使った攻撃を強く非難し、NATOの信託基金に新たに3700万ドルを供出、これを通じてドローンなどの動きを把握する「対無人航空機検…

「政治とカネ」問題 政治改革への熱量感じず

東大名誉教授で日本政治史の第一人者でもある御厨貴さんが、今の「政治とカネ」の問題について、展望も含めて分かりやすく書いておられます。リンクは、数日前に掲載された朝日新聞の記事を貼っていますが、私は今朝の神戸新聞朝刊の記事を読みました。内容…

岸田政権、危険水域に 「青木の法則」をついに下回る

自民党の重鎮のひとりだった故青木幹雄参院議員会長が提唱というか、喚起を鳴らしていた「青木の法則」。時の内閣支持率と自民党の支持率を足した数字が50%を割ると政権が瓦解すると言っており、今でも折に触れて(特に支持率が低下している時に)話題に上り…

安倍派「裏金」強制捜査へ 地検、議員からも聴取方針

自民党派閥のの政治資金問題で、東京地検特捜部は安倍派側を強制捜査する方針を固めました。パーティ収入の還流を受けた議員本人らの事情聴取も進め、最大派閥を舞台にした「裏金」つくりを巡る指揮系統の解明を急ぎます。 岸田首相は、松野官房長官など、自…

公明党・山口代表、習近平氏と会談実現せず

公明党の山口代表は、2日間の訪中を終え帰国しました。打診していた習主席との会談は実現しませんでした。創価学会創設者で日中の関係強化の尽力してきた池田大作氏が亡くなったばかりなので、お悔やみくらいは言いに会うのかなと思っていましたが、公明党の…

池田大作氏死去、公明党の集票力低下に懸念

週末は、有名スケーターの離婚や、オープンAIのアルトマン氏の解任などいろんなことが起こりました。 創価学会名誉会長の池田大作氏の死去も驚きました。1964年に公明党を結成した創設者で、「平和の党」の理念形成に力を発揮してきましたが、池田氏の政界へ…

政府が経済対策を決定 これが未来を向いた対策か?

しかしまあ、岸田政権の経済対策の評判が悪いです。 昨日の臨時閣議で、所得税と住民税の減税を含めて17兆円台前半の大規模な対策を決めました。コロナ禍の2021〜22年度は年間30兆円規模の補正予算が組まれました。 これはこれで未曽有の感染症危機に緊急支…

内閣支持率33%、発足後最低 所属減税「適切でない」が65%

日経新聞とテレビ東京が27~29日に世論調査を実施したところ、岸田内閣の支持率が33%と2021年政権発足後最低となりました。9月の前回の調査から9ポイントも低下。内閣を「支持しない」も8ポイント上昇し、59%となりました。 内閣支持率よりも興味深い数字…

女性登用の本気度が問われる

ちょっと目ん玉が飛び出そうになりました。 第2次岸田改造内閣で女性閣僚が過去最多タイの5人になったから、こっちはいいか、と思ったわけではないでしょうか、副大臣・政務官の計54人に女性がなんとゼロでした。54分のゼロです。 内閣改造前は、副大臣26人…

上川氏、19年ぶり女性外相 官邸主導への布石

第2次岸田改造内閣の布陣が昨日決まりました。女性閣僚は過去最多タイの5人。その中で、花形閣僚のひとつである外務大臣に上川陽子氏が就きました。上川氏は岸田派所属の70歳。3度も務めた法務大臣の印象が強いですが、米ハーバード大学院出身で、米上院議員…

反撃能力など安保政策「野党こそ現実路線」立民・太栄志氏

以前も一度時事マラソンで取り上げた、立憲民主党の太栄志(ふとりひでし)衆議院議員。立民の中ではあんまりいなさそうな保守派の論客で、外交安保がライフワーク。 政府が昨年12月にまとめた安保3文書で、敵の攻撃拠点をたたく「反撃能力」の保有を盛り込…

日本維新の会に大敗、自民党大阪府連の「解党的出直し」

先週末の衆参5補欠選挙で、自民党は4勝1敗と議席を1つ積み増ししましたが、その1敗が自民が強い和歌山1区で、今後が行方に注目と先日書きました。もうひとつの注目は維新のおひざ元の大阪です。 この自民党・大阪がなかなかに厳しい状態です。今回の統一地方…

衆参5補欠選挙で自民党4勝1敗、和歌山は維新、立民は全敗

2022年7月の参院選以来の国政選挙となった衆参両院5つの補欠選挙が23日、投開票され、安倍元首相の山口4区こそ圧勝だったものの、衆院の千葉5区、山口2区、参院大分選挙区はいずれも接戦の末、自民新人が当選を確実にしました。 自民党は、接戦だろうが何だ…

「サル発言」で考える野党の姿

立憲民主党・小西議員の「サル発言」。時事マラソンで取り上げるに値しないニュースだと思って避けてきましたが、日経日曜日の「風見鶏」に興味深い考察が書かれていました。 個人的には、衆院憲法審査会の毎週開催を「サルがやること」と発言したことよりも…

「非維新」結束ならず 大阪ダブル選挙、陣営急ごしらえ

統一地方選の前半戦、9都道府県知事選と6政令市長選などが行われました。奈良県に維新公認の知事が大阪府以外で初めて誕生するなど、「関西に限る」ですが、大阪府以外での維新支持拡大が目立った結果になりました。 個人的に注目していたのは、やはり大阪府…

9知事選が告示、与野党対決薄く

北海道、神奈川、福井、大阪、奈良、鳥取、島根、徳島、大分の9道府県で選挙戦に入りました。昨日23日に北海道や大阪などの9道府県の知事選が告示、26日告示の6政令市長選、31日告示の41道府県議選と17政令市議選とともに4月9日に投開票します。 しばらくは…

度胸で越えた「タレント枠」扇千景氏死去

昨日は、訃報が多い1日でした。ノーベル賞作家の大江健三郎氏、イトーヨーカドー創業者の伊藤雅俊氏など著名人がお亡くなりになりました。その2人に比べると、新聞などでの扱いは小さいですが、女性初の参院議長を務めた扇千景氏も亡くなりました。89歳でし…

救済法案、会期内成立へ 立民・維新が賛成方針

旧統一教会問題を巡る被害者救済法案は10日までの国会会期中に成立する見込みになりました。宗教団体などの法人が寄付を勧誘する際に「個人の自由な意思を抑圧しない」といった3つの「配慮義務」規定を自民党は定めましたが、立民は配慮義務の規定を順守させ…

「黄金の3年」は3か月だった

岸田政権が7月の参院選を迎える前、政官界では「黄金の3年間」がはやりました。昨年の衆院選に続いて参院選に勝てば2025年まで国政選挙はなく、岸田首相は腰を据えて政策に取り組める3年間の時間を手にする、と記事の冒頭にありますが、置かれた環境としては…

岸田首相、雇用改革に熱くなれ

岸田内閣の支持率が低下しています。安倍元首相の国葬や旧統一教会の問題への対応と円安・物価高の進行が直接の要因でしょう。一方、政策が全般に状況対処型で受け身の印象がある点も見逃せない。守ってばかりで攻めないチームをみていると、応援する気が薄…

「安倍氏と再び真剣勝負がしたかった」野田佳彦元首相が追討演説

立憲民主党の野田元首相が25日の衆院本会議で、自民党の安倍元首相への追悼演説に臨みました。追悼演説は、同じ政党に属する議員がすることも多いですが、党首クラスになると対立政党の党首が務めることが多いようで、今回は第95代内閣総理大臣の野田さんが…

岸田首相の「初心」と決断の行方

記事の見出しこそ「岸田首相の決断の行方」とありますが、岸田首相のことではなく、記事の前半にある立憲民主党最高顧問の野田元首相と安倍元首相のやりとりのことを興味深く読みました。 国会の論戦で激しく火花を散らし、民主党から自民党への政権交代の局…

国葬への批判踏まえ、丁寧な政権運営を

今日はさすがにこれを取り上げざるを得ません。安倍元首相の国葬についてです。昨日、都内の日本武道館で、ハリス米副大統領など海外の要人も多数参列し、とにかく大きな事故なく行われたことはよかったと思います。 ただ、今回の国葬を終えるにあたって、岸…

岩盤なき岸田首相の針路、支持率急落の「光明」

日経の世論調査で、岸田内閣の支持率は8月から14ポイントも下がり43%でした。参院選に圧勝し、これからしばらくは国政選挙がない「黄金の3年」を得たと言われていましたが、一寸先は闇とこの記事にはあります。 支持率低下の原因ははっきりしていて、安倍元…

旧統一教会問題招いた政治家の無関心 政治と宗教「共通善」目指せ

宗教にあまりに無関心な政治家が、教義や世界観にあまり頓着せず、選挙応援など実利面を評価して関係を結ぶ。宗教学者の島薗進氏は、そうした姿勢が「社会的にさほどの支持も得られていない宗教団体が大きな影響力を持ち、国民生活にも累を及ぼす一因になっ…

自民半数に教団浸透 旧統一教会衆参議員調査

自民党が旧統一教会との接点調査結果を公表し、教団側の党内への浸透ぶりがあらわになりました。接点があった179人は同党議員の半数近くに及びます。安倍元首相の国葬と旧統一教会のダブルパンチを受けている岸田政権と自民党。幕引きを早くしたいでしょうが…