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「入閣待機組」80人 どう処遇 明日内閣改造

岸田首相が10日に断行する内閣改造自民党内には「入閣待機組」といわれる議員が80人ほどいます。入閣待機組は衆院当選5回以上、参院当選3回以上で閣僚経験がない議員を指すことが多いようで、日本経済新聞社の調べによると衆院で50人ほど、参院でおよそ30人の国会議員があてはまります。


さらには、各派閥にも配慮をするのが通例で、内閣改造では各派閥が入閣を要望する議員リストを首相側に提出します。実現の可否は派閥の長や派閥自体にとっても求心力の維持に直結するので力も入ります。


「隗より始めよ」ではないですが、政治家はその国を代表するリーダーなので、私たち国民の模範になってほしいんですが、実情は全く逆です。世の中では、年功序列は崩れつつあり、若くて能力のある人がどんどん登用されています。出番を待っている人、待機組がいる企業や団体は優秀な人に見向きもされなくなります。それに「派閥」って、これまた昭和の遺物の象徴みたいで、何だか懐かしくもあります。


成毛眞さんが「政治や行政が変わるのは一番最後。変わることを期待したり待っていてはいけない」というようなことを書いておられましたが、大変納得しました。昔を後世に伝えていく、歴史博物館みたいな雰囲気が内閣改造に感じます。

 

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