欧州チャンピオンズリーグ・準々決勝2ndレグ、バイエルンとアーセナルの一戦は、バイエルンが1-0で勝利、2試合合計3-2でバイエルンが準決勝進出を決めました。
しかし、アーセナルには厳しい試合になりました。冨安がいるのでファイナルまでいってほしいと思っていましたが、ここまでか…。
でも、厳しい試合になる兆候はありました。
ホームの初戦で一旦はリードされる苦しい展開で、何とか同点には追いついたもののドロー。アトレティコは1点のリードをもってアウェーに乗り込むも、ドルトムントに4-2。あの堅守のアトレティコがアウェーで4失点は衝撃でした。
アーセナルも本当はリードして2ndレグに臨みたかったところでしょうが、そうはいっても仕方がない。
地力は申し分ないバイエルンに対し、失点をすれば相当厳しくなるとみて、左SBに昨年の12/2以来の先発になる冨安を起用してきました。
前半15分に、スリッピーな芝生に足を取られ、怪我は大丈夫?とヒヤッとしました。その直後に、背後を取られるシーンがあり、さらにヒヤッとしましたが、危なかったシーンはこれくらい。相手の右サイドのザネを抑えるという大役を見事に果たし、86分までプレーが見れてうれしかったです。
トミーのおかげもあり守備はかなり安定しましたが、前への推進力はイマイチ。バイエルンは、1点さえ取ればいいみたいな感じで、少し気持ちは楽そうな感じを見受けました。ウーデゴールやサカはがっちりマークされ、ハバーツにはボールが入らない。
後半18分に、ついに均衡が破れます。右・左と揺さぶられ、ゲレーロのクロスに、後ろからキミッヒが飛び込んできてバイエルンが先制。キミッヒは、現時点で世界最高の右SBではないでしょうか。身長も177㎝とそれほど大きくありません。日本の菅原や毎熊はキミッヒを目標にしてほしいです。
1点ビハインドになったアーセナルは、ジェズスとトロサールという攻撃のカードを2枚切って反撃を狙いますが、「アウェーで同点はほぼビハインド」と考えるなら、後半頭から2人を投入して1点取りにいくという作戦の方がいいのではないかと思いました。
ちょうどカタールW杯で日本代表がやった戦法です。
一発勝負ではない、ホーム&アウェーのおもしろさ、怖さを味わわせてもらいました。
これでドイツ勢は、ドルトムントとバイエルンの2チームがベスト4へ。プレミア勢はシティも負けてしまいましたので、ベスト4には1つも残れませんでした。世界最高峰のリーグから1チームもでないCLセミファイナルとなります。