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イタリア「一帯一路」離脱、G7結束を優先、対中国配慮も

イタリアのメローニ政権は中国の「一帯一路」構想からの離脱を中国に通知しました。

中国外務省の報道局は「一帯一路を侮辱し、破壊する行為に断固反対する」と述べるなど、強めのトーンで反発しました。一帯一路に参加したことのない国に反発するならまだしも、これまで参加してくれていた国にかける言葉ではなく、こういうところが中国らしいなと思います。

イタリアとしても、中国側の反発を最小限に抑えるために記者会見などによる正式発表は見送りました。イタリアにとって中国は主要輸出先のひとつで、22年の対中輸出額は164億ユーロにのぼります。しかし、イタリア政府によると、2019年から22年の間に中国からの輸入額は81%増えたものの、輸出額の伸びは26%にとどまりました。

一帯一路に参加したのはいいが、経済面での恩恵の少なさから政権支持層の不満が強まっていました。来年2024年のG7議長国を務めることもあり、メローニ政権にとっては一帯一路に参加したままでは、中国やロシアなど権威主義陣営への対応が主要議題になるG7サミットで指導力を示すのが難しくなるという事情もありました。バイデン米政権もかねてイタリアに離脱を強く求めていたようです。

メローニ政権になった時点で既定路線だったとはいえ、中国としては面白くない出来事になりました。

 

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