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スリランカ債務再編合意、一帯一路首脳会議が開幕

イスラエルパレスチナハマス)紛争のこのタイミングで開催される、中国の「一帯一路」首脳会議。首脳会議は4年ぶり3回目の開催で、あちこちいけないロシアのプーチン大統領も北京で演説もするようです。

首脳会議に先立ち、中国輸出入銀行はスリランカの債務再編に応じる方針で同国と合意しました。同銀行からの借り入れはスリランカの対中債務の8割強を占めます。IMFは新たな資金支援の条件として債権国との債務再編の進展などを挙げており、最大の債権国である中国の金融機関との基本合意で少し前進したようです。スリランカは日本やインドとも調整しているようです。

ただ、合意内容の詳細は不明で、タイミング的に一帯一路首脳会議直前の合意表明に、「みなさん、ご安心を!」といった恣意的なものを感じざるを得ません。

新興国への大盤振る舞いは、市民への不満を高める懸念もあり、ここまでは一帯一路参加国との貿易を拡大させてきましたが、恩恵は中国側に集中しており、参加国からみれば中国市場へのアクセス拡大といった期待は薄れています。G7で唯一一帯一路の覚書を結んでいたイタリアは9月に離脱の意向を中国側に伝えています。

潮目が変わりつつある一帯一路。習主席の今日の講演に関心が集まります。

 

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