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一帯一路、目立つ「空席」 首脳級イタリアなど見送り

17・18日に北京で開かれた一帯一路首脳会議。昨日、中国・習近平主席が基調演説をしましたが、目新しい発言はありませんでした。

「一方的な制裁や経済的な脅迫、デカップリングに反対する」と強調。米国が欧州や日本と協力して半導体などで対中包囲網づくりを進めているのを念頭においた発言はいつも言っていることだし、「これからは質の高い発展を目指す」というのも、過剰融資による不良債権をこれ以上膨らませるのはよくないと思うのも当然です。

今回の首脳会議に出席した面々ですが、首脳級の参加国は前回2019年の37か国から今回は24か国に減りました。同じアジアでは、インドネシアやタイ、ベトナムは今回も出席、マレーシアやミャンマー、フィリピン、シンガポールは欠席しました。欧州は、「侵略者のいる会議に誰が出るか」と言わんばかりに不参加だらけで、親露のハンガリー旧ソ連圏のセルビアのみの参加でした。

中国が中心の会議は、この一帯一路にしろ、BRICSにしろ、「反米結束」会議の色がどんどん濃くなっているように思います。一帯一路に旨味がそれほどないと思っている国、反米・反西側諸国と思われたくない国、いろんな思惑がありそうな気がします。主旨がずれてきている国際会議の意義が今度問われていきます。

 

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