時事マラソン

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アルゼンチンと日本

12/10にアルゼンチンで、ミレイ新大統領が誕生します。ミレイ氏の人となりは何度か時事マラソンでも取り上げてきたので、はちゃめちゃな政策などはすっかりおなじみです(笑)

そのアルゼンチンと日本が、そろって話題となったコメントが紹介されています。アメリカの経済学者で、1971年にノーベル経済学賞を受賞したサイモン・クズネッツ氏が語った「世界には4つの国がある。先進国、途上国、日本、そしてアルゼンチンだ」。

まず日本ですが、1945年の敗戦後の焼け野原から奇跡の復興を遂げ、わずか20年で先進国の仲間入り。東京オリンピックを開催した1964年にはOECDに加盟し、1972年には西ドイツを抜いて世界第2位の経済大国になった。戦後からたった27年で世界第2位、「東洋の奇跡」と世界に賞賛されました。これは当たり前のことではなく、クズネッツ氏をさぞ驚かせたことでしょう。

日本の「途上国→先進国」に対して、アルゼンチンは、先進国から脱落した皮肉です。世界第8位という広大で肥沃な国土を生かし、ヨーロッパ諸国からの投資により1850年から全土に鉄道網を張り巡らせ、イタリア・スペインなど南欧諸国から移民を積極的に受け入れ、1929年にアルゼンチンは世界第五位の経済大国になるまで発展していました。「母をたずねて三千里」に出てくる、イタリア・ジェノバ在住の9歳の少年マルコが向かったのは、お母さんの出稼ぎ先、当時先進国だったアルゼンチンでした。

しかし、1929年の世界恐慌を皮切りに、経済的没落の一途をたどります。実に100年に及ぶ衰退の行きつく先が「リバタリアン大統領」でした。

そんなアルゼンチンを「上から目線」で見れないのが今の日本です。1970年代はクズネッツ氏に称賛され、戦後見事な復興を遂げた日本を特別扱いしてもらいましたが、かつて世界第2位を誇った経済規模も、ドイツに抜かれ4位に落ちそうで、すぐインドにも抜かれそうです。米ゴールドマン・サックスの長期予測によると、2075年には12位になる見込みです。

記事の最後にもある通り「世界には3つの国がある。先進国と途上国、そしてアルゼンチンと日本」と言われないようにしたいです。

 

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