この時事マラソンでも何度か取り上げているアルゼンチンのミレイ大統領。10日で就任後半年を迎えました(もうそんなに経ったんですね)。
大統領就任時は、3桁台を記録するインフレ率や貧困層の増加など瀕死の状態でしたが、ショック療法と銘打つ厳しい緊縮政策によって財政収支の黒字化を達成しただなんて、ちょっと驚きです。リバタリアン(自由至上主義者)らしく、新たな公共工事を止めたほか、公共交通機関や光熱費などの補助金を減らし、省庁の半減や7万人超の公務員削減にも動くなど、「小さな政府」政策全開。
1~3月に財政黒字に転じ、懸案の高インフレも、消費者物価指数(CPI)が4月まで4か月連続で縮小、アルゼンチンとしては低水準の8.8%まで抑え込んでいます。融資先でもあるIMFが、ミレイ氏の経済政策について「期待以上の速さで改善している。このまま進めるべきだ」とお墨付きを与えただなんて、聞いたことがありません。
財政緊縮策は、あちこちに相当痛みを強いる政策ですが、支持率は以前5割弱を保っています。複数の世論調査の結果から「国民は我慢が必要」とのミレイ氏の言葉を受け止めていることがわかる、と記事にはあります。
ミレイ氏とアルゼンチン国民の奮闘には拍手を送りたいですが、まだ「止血」が終わったにすぎません。外国企業の投資をいかに呼び込むかも課題ですし、ミレイ氏が選挙前に掲げた自国通貨のドル化についてはまだです。実現は急がないものの、「目標だ」と主張は続けています。伝家の宝刀はいつ振り下ろされるのか。
いろいろ目が離せない、アルゼンチンです。