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バイデン米大統領、イスラエルがガザ再占領なら「間違い」

パレスチナイスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃について、アメリカがどう動くのかに個人的に注目していました。

バイデン米大統領は、15日放送のCBSテレビのインタビューで次のように語りました。
まずは、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザを、イスラエルが再び占領するとすれば「大きな間違いだ」と述べました。ハマスの完全排除が必要だとしつつ、アメリカとしてはイスラエルと独立したパレスチナの双方が共存できる形でパレスチナ国家を建設する「2国家共存」の方針に変わりはなく、「何十年にもわたるアメリカの政策だ」と。

バイデン氏は「ハマスや過激派がパレスチナ人全体を代表しているわけではない」と主張。「イスラエルは、パレスチナ人の大半がハマスや(レバノンの親イラン武装組織)ヒズボラの考えに共感していないとわかっている」とも語りました。

あとは、米軍が今回の紛争に加わることは「その必要はないと思う」と否定し、しかしイスラエルに武器供与はしていくと。このあたりはウクライナ支援と同様です。「アメリカは世界史上最強の国家で、イスラエルウクライナの2つの紛争を引き受け、さらに国際的な防衛を維持できる」と自信も見せています。この「国際的な防衛」の中には、中国や北朝鮮なども含まれているのでしょう。

こう書いている矢先に、バイデン大統領が明日18日にイスラエルを訪問するというニュースが入ってきました。ウクライナvsロシアよりも、関わるプレーヤーが多く、難易度はより高い今回の紛争。来年は自身の大統領選もあり、残された時間もあまりありません。アメリカとバイデン大統領の力量が試されます。

 

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