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大国としての責任が増すインドネシア

インドネシア東南アジア諸国連合ASEAN)の今年の議長国に就きました。

 

人口は世界4位で2億7千万人を超え、域内で唯一、20カ国・地域(G20)メンバーでもある大国で、ASEANの本部も首都ジャカルタにあります。インド太平洋地域の真ん中に位置する東南アジアは米中対立の最前線にあり、国際秩序の安定に向けてインドネシアの責任は増している、と今日の社説にありました。

ASEANの加盟国は10か国で、1年ずつ輪番で務めます。年に2度もある(1度だと思っていました)ASEAN首脳会議のほか、日米中やロシア、インドなど域外国も招く東アジア首脳会議、北朝鮮も加えて安全保障を議論するASEAN地域フォーラムを開催するなど、地域の安定に重要な役目を課されています。

喫緊の課題はミャンマー情勢の対処で、南シナ海での中国の軍事化などもテーブルには乗るでしょう。

インドネシアは19年のインド太平洋構想を主導し、G20では昨年初めて議長国を務め、11月のバリ島での首脳会議では、ロシアのウクライナ侵攻を巡る対立で危ぶまれた首脳宣言を何とか採択させるという成果も残しました。

日本とASEANは今年、友好協力50周年を迎え、12月に東京で特別首脳会議を予定されているそうで、どんな規模になるか注目です。ASEANには米中やEUも接近を競っています。日本は議長国インドネシアと連携を密にし、次の50年に向けて経済と安全保障の両面で協力を深掘りすべきだと記事は締めくくられています。

日本は、ASEANとも関係を強化してほしいし、私の「第二の故郷」でもあるインドネシアともさらに緊密になってほしいと思っています。

 

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