チャンピオンズリーグ第2節の好カード、フランス・リーグ1とイングランド・プレミアリーグの昨シーズン2位同士の一戦は、ランスが見事に2-1で勝利をおさめました。
去年の2位同士とはいえ、グループBではアーセナルが頭一つ抜けていて、ランスが一番厳しいと言われていましたが、ホームの大声援を受け見事な戦いぶりでした。
CLでは格下と見られていたランスですが、昨シーズンはリーグ最少失点と堅守を誇り、シーズン最初は勝ちに恵まれなかったものの、CL初戦はセビージャと引き分け、その後のリーグ戦も2戦2勝と勢いをつけてアーセナルをホームに迎えました。
カウンター頼りでがっちり引くというわけではありませんが、5バックが固い。特にオーストリア、アルゼンチン、フランスと国籍の異なるCBの3人が対人で全く負けていませんでした。さらには、昨シーズンの年間最優秀GKのサンバが立ちはだかり、Gジェジスの1失点でとどめました。
アーセナルは前半14分に先制したところまではよかったですが、34分に左サイドのサカが足を痛めて退いてから暗雲立ち込めてきました。その10分後に、GKのラヤから冨安に処理のしにくいパスが飛んできたのをかっさらわれ失点。週末のシティとの大一番も考えつつ、トロサールやジンチェンコなどテクニックのある選手をベンチに下げてからはセットプレーくらいでしかチャンスをつくれませんでした。
冨安もCLでフル出場を果たし、後半にCKでうまくマークを外してシュートしたものの、惜しくもサンバに弾かれました。あれが入っていたら…。最初は右SB、後半は左SB、時にはボランチの位置にも、と目まぐるしく変わるタスクをしっかりこなしていました。
アーセナルの黒星のおかげで、CLのグループBが混とんとしてきました。