時事マラソン

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クリスタル・パレス0-1アーセナル 2023_08_21 #39

イングランド・プレミアリーグ第2節。クリスタル・パレスとのアウェー戦に臨んだアーセナルですが、0-1と辛勝。開幕2連勝となりました。

しかしそれにしても冨安健洋にとっては厳しいゲームになりました。

この試合、冨安は左SBで初先発。相変わらずの落ち着いたプレーを見せていました。3トップ左のマルティネッリと、新加入のSHのハバーツとの三角形をうまく保ち、右足でミドルシュートも一発放ちました。

昨シーズンは惜しくも2位に終わったものの、今年はCLにも出場し、リーグ制覇も目指すアーセナル。中盤のジャカがドイツに去ったものの、ハバーツと大型移籍で獲得のライスなどが加わり、迫力が増したと言いたいところですが、何だか迫力に欠けるなという印象の前半でした。

まだまだシーズン序盤だからかもと思いながら後半に入り、獲得したPKをウーデゴールがしっかり決め先制。このまま追加点を…と思っていたら大きな落とし穴がありました。

後半15分に冨安が、スローインの遅延行為でイエローをもらいます。今シーズンからは時間稼ぎ的な行為を取り締まる方針らしいですが、このプレーはボールがラインを割った後、別の選手がスローインしようと思ったけどせず、そのボールを冨安に渡し、冨安も時間をかけてしまいます。「合わせ技1本」的な警告で、冨安には何とも気の毒なイエローでした。

これだけでは終わらず7分後に悲劇が起こります。

冨安が相手FWのアイェウを倒してしまい、2枚目のイエローで退場となってしまいます。

確かに、前半アイェウの縦の突破に若干手を焼いていた冨安。2回ほどクロスを上げられていました。ここで突破されてスピードに乗って自陣に入られるとまずいと思い、少し深めにいったのかもしれません。

ただそれにしても、これでイエローはきついです。敵陣だし、ユニフォームを掴むところまではいっていないし、足とボールを刈りにいったタックルでは全然ありませんでした。悲劇としか言いようがありません。

不幸中の幸いだったのは、昨日のラツィオの鎌田のようにここから逆転されなかったところ。アルテタ監督はすぐさま、DFのガブリエウを投入。まだ残り時間が20分以上ありましたが、5バックにして逃げ切りを図ります。

10人になったアウェーのアーセナルが何とか0-1で逃げ切り、冨安もホッとしたことでしょう。

次節のホームのフラム戦は出場停止。9月からは、ユナイテッド、エヴァートントッテナムと強敵が続き、CLも始まります。

このゲームは「運が悪かった」として切り替えて、次の出場機会に備えて欲しいです。