欧州チャンピオンズリーグ準決勝2ndレグ、パリSGとドルトムントの一戦は、ドルトムントが0-1でぱりSGを破り、2試合合計2-0で決勝進出を決めました!
1点リードでパリに乗り込んだドルトムント、1点ビハインドでホームで戦うパリ。ホームアドバンテージを考えると、ほぼ互角の条件で2ndレグを戦うことになりました。
1点を追いかけるパリは、エンバペを左サイドに戻し、CFにゴンサロ・ラモスを起用。リーグ戦今季11ゴール、典型的な9番タイプで、動き回ってボールをもらいに下がったりはせず、ドンとトップに張るため、ドルトムントのCBコンビ、フンメルスもシュローターベックもあんまりラインを押し上げれません。もちろんエンバペや右サイドのデンベレも要注意の2人なので、DFの4枚は攻めに力を割く余裕があまりありません。
ボール支配率はパリが高いものの、ドルトムントの帰陣もとても早く、集中できています。ほぼほぼ互角で前半終了。
後半に試合は動きます。後半5分にブラントの左CKから、フンメルスがヘッドで押し込み、ドルトムントが僥倖の先制!パリはゴール前のマークがわずかにずれてしまいました。
これでドルトムントは2点リード。しかし2点リードの怖さはサッカーあるある。1点返されると、同点になったような雰囲気になります。
そこで、2点差の内に、テルジッチ監督は動きます。左MFのアディエミを下げ、ベテランのロイスを入れ、引き締めにかかります。さらには、パリに決定機を作られ始めた後半22分に、右MFのサンチョに代えて、DFのズーレを投入し、5バックにし守りを固めます。
1点差になってから守りを固めるのではなく、2点差からやることに意味があります。この采配はばっちりでした。
しかしそれにしても、この日のパリは運がなかった…。
後半、ビティーニャのミドルはポストに、エンバペのボレーはバーに弾かれ、それ以外も合わせるとぱっと思い出すだけで4回はポストやバーに嫌われてしまいました。その中でひとつでも入っていたら…。
それでも全体的にパリは少し元気がないように見えました。期待のラモスもシュートは枠を捕らえられず、後半18分に交代。頼みのエンバペも、ドルトムントのCBふたりや右SBのリエルソンに封じられました。
これでパリ悲願のCL制覇はまたもお預けとなりました。
対するドルトムントは11季ぶりの決勝進出です!