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米大統領選まで半年、現職優位の歴史 落選4人

11月の米大統領選まであと半年となりました。

これまでの大統領選を見ると、ある規則性が見られます。まずひとつは「民主党共和党が交互に務める」こと。民主バイデン→共和トランプ→民主オバマ→共和ブッシュ子→民主クリントン→共和ブッシュ父と、二大政党を行ったり来たりしています。もちろん例外もあり、ブッシュ父の前は、民主カーターやモンデールではなく、共和レーガンでした。

もうひとつは「現職優位」であること。米大統領の任期は4年で、憲法の規定で2期8年まで務められます。バイデン氏を含む戦後の大統領は14人で、2期8年務めた大統領は10人、2期目を目指して落選した現職が4人います。

38代のフォード(カーターに敗れる)、39代カーター(レーガンに敗れる)、41代ブッシュ父(クリントンに敗れる)、そして45代トランプ(バイデンに敗れる)の4人です。現職優位とはいえ、わりに1期のみで終わっています。

日本の首相は衆院解散・総選挙のタイミングを自分で決められますが、アメリカは選挙日程を動かせません。1期で去った4人は景気悪化が逆風になったケースが目立ちます。
普通であればバイデン氏が再選しそうなものですが、そう簡単にはいきそうにないのが今回の選挙です。

ちなみに、過去に落選した大統領が返り咲いた大統領が米国史上ひとりだけいます。第22代・24代大統領、グローバークリーブランド氏(民主)です。ひとりでも前例があるのは、トランプ陣営にとっても心強いでしょう。

 

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