時事マラソン

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「ワークマン女子」に陰り 9期ぶり既存店減収

時事マラソンでもよく取り上げてきたワークマンですが、業績に陰りが見えてきています。

昨日発表した2024年3月期の単独決算は2期連続の最終減益になりました。円安に伴い衣料品の仕入れコストが膨らみ、売上原価が増加しました。売上高に当たる営業総収入は3%増の1326億円でしたが、営業利益は4%減の231億円に、税引き利益も4%減の159億円にとどまりました。

積極出店で売り上げ全体は伸びたものの、既存店売り上げは1.4%減と、15年3月期以来のマイナスになりました。なかでも20年10月に投入し、同社をけん引してきた「#ワークマン女子」がマイナスに作用しました。24年3月末時点で25店ある既存店売上高は、11.1%減と前年を下回り、401店展開する職人向けの「ワークマン」よりも減少幅が大きかったというのですから、関係者も肩を落としていると思います。

女子店は一般的にカジュアル化がカギになり、そうなれば必然的にユニクロしまむらなど大手競合とのガチンコ勝負になってしまいます。2期連続最終減益は成長の踊り場を意味し、株価は19年末の最高値から7日現在で62%も安くなっており、市場の目は厳しいです。

 

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