時事マラソン

世の中の動きに対するアンテナを高く保つ

全仏テニスVのジョコビッチ、「第三の男」の終わらぬ旅

今年の全仏オープン、男子車いすで17歳の小田凱人選手が初優勝を飾ったり、加藤未唯選手が不運な失格から立ち直って混合ダブルスで優勝するなど、最近になく日本人が取り上げれるテニスの世界大会になりましたが、真打ちの男子テニスはこの人、セルビアノバク・ジョコビッチが2年ぶり3度目の優勝を飾りました。これで四大大会通算23勝目となり、歴代最多で並んでいたナダルを抜き、単独トップになりました。

四大大会すべてで3勝以上を挙げた初の選手になったジョコビッチ。2003年にプロとなってからは、男子テニスの二大巨頭、フェデラーナダルのライバル県警に「第三の男」として割って入っていきました。フェデラーは6歳年上、ナダルは1歳年上。2008年に全豪で四大大会初優勝を飾ってからはしばらく2強の壁に阻まれ続けましたが、グルテンフリーの食事による体質改善なども寄与して両雄と肩を並べる存在に。2011年には、全豪・ウィンブルドン・全米と一気に3つも獲り、そこから優勝回数をどんどん重ねていきました。

「ノバクはまず相手の脚を奪い、次に相手の魂を奪う」という米国の元スタープレーヤー、アンディ・ロディックジョコビッチ評は強烈で、今回の全仏でも数々のロングマッチを戦い抜いてきたタフネスぶりをいかんなく発揮。新世代の旗手を跳ね返しました。

フェデラーは昨年引退し、長期欠場が続くナダルも来年での引退を表明しています。ジョコビッチは孤高の存在になるのか、はたまた脅かす存在が出てくるのか...。

 

www.nikkei.com