先日閉幕した、サッカーW杯カタール大会。
個人的には1986年のメキシコ大会(それ以来のアルゼンチンの優勝)からW杯を見始めましたが、ちょうど今回が10大会目。
個人的には、今までの中で一番楽しませてもらった大会でした。まあ、その要因は「日本代表の躍進」のおかげでもありますが、日本代表が負けてからも、準々決勝、準決勝、3位決定戦も好ゲームばかりで、最後のアルゼンチンvsフランスのファイナルが、これまた極上のゲームでした。
そこで、今大会の私が選ぶベスト11を紹介したいと思います。
だいたい、全試合の半分前後は見ていますが、中継の時間帯等により、結構偏りがあります。見ているチームとあんまり見ていないチームがあります。そんな中選ぶので、「何でこの選手が入っていないの?」と思われるかもしれません。そこは何卒ご容赦頂いて、さっそくゴールキーパーからいきたいと思います。
【GK】
エミリアーノ・マルティネス(アルゼンチン)
毎回そうですが、今大会も好キーパーが目白押しでした。日本も苦しめられたクロアチアのリバコビッチや、モロッコのブヌなどと悩みましたが、マルティネスにしました。
アルゼンチンはいつもタレント豊富ですが、ここのところGKにはあまり恵まれていませんでしたが、マルティネスの神がかりセーブにチームは随分と助けられました。
特に、決勝戦のPKストップが見事でしたが、試合終了間際のコロムアニのシュートを体をいっぱいに伸ばして止めたプレーは、キーパー出身としては涙が出そうになりました。
PKの時に、エムバペを挑発したり、やり過ぎてイエローカードをもらったり、とても少年少女には見せれない振る舞いでしたが、これがアルゼンチン、これがW杯とも言えます。
【DF】
フィルジル・ファンダイク(オランダ)
いいGKがいるチームが強いのは間違いないですが、同じくらいセンターバックは重要です。CBがいいチームが順当に勝ち上がっていますが、やはりファンダイクの存在感は別格でした。あんなCBがいるチームのGKをやってみたいなと思いました。
最後、アルゼンチンとの準々決勝のPK戦の1人目で外してしまいましたが、それで評価が下がるような選手ではありません。
ヨシュコ・グヴァルディオル(クロアチア)
今大会のニューヒーローのひとりで、20歳の若きCB。身長は185㎝とそこまで大きくないものの、いかつい黒のフェイスガードはテレビ画面ですぐ分かりました。
貴重な左利きのCBで、日本戦もことごとく彼に跳ね返されました。ライプツィヒ(ドイツ)から、どこにステップアップするか楽しみです。
アクラフ・ハキミ(モロッコ)
日本が決勝トーナメントで当たるF組の選手だったので、よく見ていましたが、もう予選リーグの段階から、右サイドバックはハキミしかいないなという印象でした。
攻めてよし、守ってよし。準決勝のフランス戦での、エムバペとの所属チームメイト同士のマッチアップはまさに世界レベルでした。
三苫薫(日本)
唯一のベスト16どまりのチームから選出。チームはベスト8には惜しくも進めませんでしたが、三苫だけは準々決勝に連れていってほしいなと、ありえない願いを持っていました(笑)
本来はMFよりも前のポジションの選手ですが、プレミアで鍛えられた守備力も存分に披露。
ゴールには繋がりませんでしたが、スペイン戦で左サイドを疾走し、世界レベルのカルバハルを置き去りにしてクロスを上げたシーンに、「日本も個で十分戦える」と確信しました。
彼もブライトンからのステップアップが楽しみです。
【MF】
誰が選んでもベスト11に入る選手のひとりです。
日本に、エムバペやメッシが生まれるのを期待するよりも、モドリッチのようなタイプなら少し期待できそうで、今の代表なら鎌田大地にそうなってほしいなと思っています。
だからと言って、前のふたりよりモドリッチの方が劣るかと言うと、全く持ってそういうことではなく、タイプ的に日本のサッカーにも合いそうなので、そう望んでしまいます。
オーレリアン・チュアメニ(フランス)
22歳でレアルマドリードの主力を張り、満を持してのW杯デビュー。全試合に先発出場し、中盤で相手のボールを刈りまくっていました。4年後にどんな選手になっているのか、これまた楽しみな選手です。
決勝のアルゼンチンとのPK戦で外してしまったのは残念でした。もう左に強く蹴るのを決めていて、さあぶち抜こうと思ったら、マルティネスとタイミングが合っていることがわかり、より厳しいコースを狙おうとして、枠を外してしまった、そんな印象でした。でも、評価が下がることはありません。
リオネル・メッシ(アルゼンチン)
選手理由の説明が不要な右代表、みたいな選手です(笑)
ポジションもMFにしましたが、FWでもどこでもよく、ポジション=メッシという感じです。
代表チームには、メッシのために献身的に走り回る選手がたくさんいましたが、このベスト11にはあまりいないので、このチームでは輝けないかもしれません(笑)
【FW】
ハリー・ケイン(イングランド)
惜しくも準々決勝でフランスにPKで敗れましたが、ほんと、そろそろタイトルを獲らせてあげたいというチームでした。
トッテナムでもゴールを量産しており、前回大会の得点王でもあります。しかし、今大会は味方に好アシストをするプレーが目立ち、何か新境地を見出した感じがして、選出しました。
彼も、PK戦で外してしまったのは残念でした。なんか、PKを外してしまった選手をやたら選んでいるのは気のせいかな(笑)
リシャルリソン(ブラジル)
チームはまさかの準々決勝敗退でしたが、リシャルリソンのセルビア戦でのスーパーなオーバヘッドシュートは、予選リーグだけでなく大会通しての、自分的にはベストゴールでした。
豪快に叩き込んだというよりは、あまりに美しすぎるオーバーヘッドで、アートな感じすらしました。
もっと見たい選手でした。
キリアン・エムバペ(フランス)
8ゴールで堂々の得点王。そのゴールのどれもが、印象的で豪快で、でも繊細なゴールでした。
なかでも、アルゼンチンとのファイナルで見せたPK3発。反撃のPK、同点のPK、そしてPK戦1人目のPK。すべてを同じコースに、しかもあのPKを止めまくってきたマルティネスから決めるって、技術もメンタルも異次元です。
メッシやロナウド、モドリッチ、ネイマールまでも、4年後にW杯のピッチには立たなさそうです。では4年後の王様はだれか?エムバペがさらに凄みを増して、誰をも寄せ付けないのか、はたまたニューヒーローが現れるのか、4年後が今から楽しみです。
以上が、私の選んだ11人です。
ポジション的には、
エムバペ リシャルリソン ケイン
メッシ
チュアメニ モドリッチ
三苫 ハキミ
グヴァルディオル ファンダイク
マルティネス
となります。
みなさんのベスト11もぜひ教えてください!