河野太郎デジタル相は13日、2024年秋に現行の健康保険証を廃止し、「マイナ保険証」に切り替える方針を示しました。
日本は国民皆保険のもと、全ての国民が保険証を持っています。すべての国民が持っている保険証を、マイナカードでしか使えないようにすれば、保険証が使えなくなるのは困るので、みんなマイナカードを取得するようになる。本来は任意であったマイナカードの取得が事実上の義務化になるので、多少乱暴ではありますが、こうでもしないとデジタル化は進みませんから、個人的には賛成です。政府はマイナ保険証の導入にあたり、現行の保険証は将来的に原則として廃止するとしていましたし、今回は具体的に切り替えの期限を定めたことによって、目標がはっきりしました。
ただ、マイナカードが保険証くらいしか使えないとなると、今持っている保険証カードがマイナカードに置き換わっただけになります。それではつまらないですが、24年度末に開始を予定していた運転免許証との一体化の計画が前倒し検討されるようです。24年度末より前倒しとなると、23年度になるのでしょうか。そうなるともう来年度なんで結構すぐです。
あとは、カードというハードを持つのではなく、どうせならスマホに入れたいですが、「アンドロイド」スマホには来年5/11からカードの機能を搭載できるようにするようです。これはアンドロイドユーザーとしてはうれしいです。iPhoneは未定とのことですが、導入は時間の問題でしょう。
医療機関同士で診療効率化に繋がるという効果も期待されていますが、何せコロナで「デジタル敗戦」した国ですから、これはまだまだ時間がかかりそうです。利用者視点でまずは便利にしていく、データベースを構築する、利用・活用はボチボチで、でとりあえずはいいと思います。
保険証と運転免許証の「個人証明書2トップ」がデジタルに一体化されれば、破壊力は大きいです。あんまりあれもこれもと拙速に進めるのではなく、まずは最長5年くらいかけてでも、情報管理の徹底なども含めて、ちゃんと機能するように仕上げて欲しいです。