ちょっとおもしろそうだなと思ったので取り上げてみました。
三井住友海上火災保険は2024年度入社の新卒採用から、内定の受諾を辞退した学生に対し、新卒3年以内に中途採用を希望すれば優遇枠を用意する仕組みを始めます。1～2次面接を省き、人事部長による最終面接のみを課します。中途入社を希望した際は、新卒採用時の評価に新卒入社先での取り組みを掛け合わせて評価するようで、なかなか気が利いています。
対象とするのは、最終面接の通過後、内定の受諾を辞退したすべての学生です。ちょっとおもしろいのは、内定を受諾後、入社を見合わせた場合は優遇しないところです。さすがにそれは受け入れられないということでしょう。
人材確保以外に、別の効果も期待しています。内定前に辞退した場合でも中途採用で優遇できると確約し、併願先への入社に傾く学生に早期辞退を促したいからです。内定後の辞退者も減らし、志望度の高い学生の新卒入社を増やしたい考えもあります。
2024年度入社の新卒採用からなので、来年の採用活動から適用されることになりそうです。大卒入社の約3割が3年以内に離職しているというデータもあります。より志望度が高い人が入社をすると、離職率も下がるかもしれません。大きな効果までは期待できないかもしれませんが、効果が気になる取り組みではあります。
