日経には社会面に小さく載っていましたが、さすが地元の神戸新聞は1面トップにデカデカとありました。
自身への問責決議案を巡り、兵庫県の明石市議に「賛成したら許さんからな」「次の選挙で落としてやる」などと発言して問題になっていた泉房穂明石市長が12日、来年4月末の任期満了をもって退任する意向を表明しました。問責決議案が可決されたこの日の市会本会議で「暴言の責任を取って政治家を引退する。今後、あらゆる選挙に立候補しない」と陳謝しました。
問責決議とは、国や地方自治体の議会で、閣僚や首長などの責任を問う意思を示す議決で、不信任決議とは違い、議会の解散や辞職といった法的拘束力はありませんが、来春の任期満了を持って市長を退任、政治家も引退するようです。
ここ数日、ツイッターの投稿もなく、何かありそうだなとは思っていましたが、こんな結末になるとは思っていませんでした。
政治家にはいろんなタイプがいると思います。政治家からは好かれているけど、国民からはそんなに好かれていない人がいます。安倍元首相はどちらかといえばこっちでしょうか。政治家にも国民からも好かれている人は、まあいません。パッと名前が出てきません。政治家にも国民からも嫌われている人は政治家にそもそもなれません。国民・市民から好かれていて、政治家から嫌われている典型が泉市長です。河野太郎さんや石破茂さんもこっちに部類でしょう。
2011年にわずか69票差で市長に初当選してから在職12年。子育て支援策などを充実させてファミリー層の支持を獲得。9年連続の人口増で明石の知名度を全国的に高め、関西では「子育てをしやすい街」としてひとつのブランドにもなっています。今年、あるパーティでお会いして少しお話をさせてもらったんですが、腰が低くとても気さくな方でした。しかし、議会や職員との確執は耐えませんでした。
泉市長の退任で、喜ぶ人は少なからずいるでしょうが、残念に思う人の方が圧倒的に多いと思います。世の中、うまいこといかんなと思います。