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インドネシア、サッカー場で暴動 催涙ガス使用に批判

インドネシアのプロサッカーリーグの試合後に起きた暴動で125人が死亡し、同国警察の対応に国内外から批判が集まっています。


暴動は1日の夜、東ジャワ州マラン県のカンジュルハン競技場での地元のアレマFCとアウェーのペルセバヤ・スラバヤの試合後に起きました。敗戦に怒ったアレマFCのサポーターがピッチに乱入。地元警察によると、競技場にいた4万人の観客の内、3000人がピッチになだれ込んで、選手やチーム関係者を追いかけようとしたところ、警備にあたっていた地元警察が、サポーターがさらにピッチに降りないように「予防措置」として催涙ガスを使用したとのことです。


この警察の措置が混乱をさらに大きくしたとの見方が広がっています。この催涙ガスの使用は、国際サッカー連盟が競技場内での使用を禁止しており、実際競技場全体に使用されたため、多くの観客がパニックになり、ガスを吸い込んで倒れている間に、出口に逃げようとする他の客に踏みつけられて、圧死した人が多数おり、閉まっている出口もあったようで、ガスによる窒息死も報告されているとのことで、もう言葉がありません。


さらには、競技場の収容人数は3.8千人である一方、チケットは4.2千人分販売され、チケットを持っていない人も多数競技場にいたとのことです。


私がインドネシアに住んでいた2000年前半、ACLJリーグのチームがインドネシアに試合に来ており、一度競技場に見に行きたいと思っていたのですが、我が家の担当だったインドネシア人運転手のサニーさんに「ミスター、それはやめて欲しい。安全を約束できない」と言われたのを思い出します。あれから20年以上経ち、アジア大会も開催できるくらいになったインドネシアですが、運営能力はまだまだ国際レベルには届いていないことを残念ながら世界に示す事故となりました。 

 

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