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J1初の女性主審 山下良美さん

めちゃくちゃ小さい記事ですが、大きな一歩です。


昨日、雨中の国立競技場で行われたFC東京vs京都戦で、J1史上初めて女性審判が主審を務めました。文字通り、日本サッカー界の女性主審の先駆者でもある山下良美さん、36歳。


彼女が歩いた道はほぼ「史上初」がついてまわります。2021年5月にJ3の試合でJリーグ史上初の女性主審となり、2022年4月には、ACLアジアチャンピオンズリーグ)史上初の女性主審に。7月には、女性審判として初のプロレフェリー契約を結んだことが発表され、昨日のJ1デビューに繋がりました。


昨日のゲームは、副審は男性だったのが少し残念でしたが、女性だけで男子の試合の笛を吹くのも時間の問題でしょう。


そして、何といっても、今年11月にカタールで開催されるワールドカップの主審候補者36名に選ばれていることがすごいです。同大会は、W杯史上初めて主審3名、副審3名の6名の女性審判員が選ばれています。日本のJ1は昨日が初めてでしたが、ヨーロッパのリーグでは女性主審は既に笛を吹いています。しかし、W杯はまだいません。


36名は主審候補ですから、本大会で笛が吹けるかはまだ分かりません。これからふるいにかけられます。女性6名の内、何人が本大会のピッチに立てるのか?その中に、山下さんは含まれるのか?そして、女性主審として史上初めてW杯の笛を吹くことになれば、それはもう快挙です。


ちなみに、今大会、日本からは山下さんのみが審判団に名を連ねています。日本の男性主審候補者は選ばれていません。ということは、日本のレフェリーの代表として、ひとりでカタールに乗り込むことになります。


山下さんの感心するところは、何でもかんでも女性初と言われることは本意ではないけど、自分に注目が集まることによって、サッカーには選手やコーチだけではなく、審判員や運営スタッフなどいろいろな役割の人がいる、そういうところに目を向けてくれる人が少しでも増えたらいい、もっと女性審判も増えて欲しいし、プレーヤーも増えて欲しい、女子サッカーがより発展してほしいという気持ちがあると語っているところです。


カタール大会での日本代表の活躍ももちろん楽しみですが、山下主審の晴れ姿も楽しみにしています。

 

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