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岡山PTA、都道府県単位で初の解散 負担重く退会相次ぐ

岡山県内のPTAが加盟する県PTA連合会が2024年度末で解散すると発表しました。

PTA組織ですが、一番下から「①各学校のPTA」「②市区町村のPTA組織」「③都道府県・政令市のPTA組織」そして「④日本PTA全国協議会」という4階建てになっています。

私は10年前に子どもの中学のPTA会長をしていたことがあります。学校のPTA活動①とは別に、宝塚市PTA協議会②の会合にも出席していました。宝塚市PTA協議会の会長になったら③にも出席しないといけなく、大変そうだなと思いながら見ていました。これで、③の大会・イベントが宝塚市で、あるいは④の全国大会とかが兵庫県で、とかになったら、スタッフとして駆り出されることになり、当然日当などは出るはずもなく、悲劇に近い感じです。

岡山県PTA連合会③は、2008年度が21団体(会員約18万人)が加盟していました。おそらく21というのは市区町村②の数かと思われます。それが、会議などへの出席の負担や会費に見合うメリットの乏しさなどを理由に退会が相次ぎ、現在はわずか5団体(同約9000人)にまで減っていました。

私の印象ですが、③や④の実態は知りませんが、①や②から想像すると、まず階層が4つもあって、それぞれの組織が大きくイベントなども多い。子どもの数が多かった時期と比べて、小さくしたり減らしたりはしているでしょうが、それでも子どもの数の減少スピードほどはダウンサイジングできていないように想像します。「よそもやっているから、うちらもやらないと…」という見えない圧力もあると思います。

23年には東京都PTA協議会③が日P④を退会。千葉県PTA連絡協議会③も24年度中に④を退会する方針が決まっています。岡山県PTA連合会の場合は、④を退会するのではなく、組織自体の解散ですから、PTA関係者の衝撃は大きいと思います。しかし、もうこの流れは止められないと思います。

 

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