サッカーのW杯北中米大会アジア最終予選がいよいよ始まります。
「最終予選」と書きましたが、正式には「3次予選」。アジア・サッカー連盟(AFC)の46カ国のうち、FIFAランキング下位の20チームで「1次予選」を行い、勝ち抜いた10チームがシードされた26チームとともに4チームずつ9グループで「2次予選」、そこを2位以内で通過した18チームを6チームずつ3組に分けて行うのが今回の「3次予選」となります。
日本代表は、グループCで、オーストラリア・サウジアラビア・バーレーン・中国・インドネシアと同組で、5チームとホーム&アウェーで10試合戦い、2位以内に入れば出場決定。3位と4位は「4次予選」にまわります。3組×2チーム=6チームを2グループに分け、それぞれ1位が出場決定。2位の2チームは大陸間プレーオフにまわり、アジアの出場枠は計8.5となります。
武智さんが注目しているのがインドネシアです。下馬評では、W杯出場経験のある日本・オーストラリア・サウジアラビアの3か国が2位以内を狙い、4位までの1枠をバーレーンと中国、インドネシアが争う格好になりそうです。
その中で、インドネシアは最近めきめき力をつけています。あまり知られていませんが、アジアで初めてW杯に出場したのはインドネシアです。当時は「オランダ領東インド」で第3回大会1938年に出場しました。元宗主国のオランダとの結びつきは深く、インドネシアにルーツのあるオランダ人を帰化させ、「海外組」をそろえています。旧宗主国の力を利用しながら代表を強化するのは、前回のカタールW杯でベスト4に食い込んだモロッコとフランスがまさにそうです。
日本でもおなじみで、現役時代もよく苦しめられた、韓国人の申台龍(シンテヨン)監督の指導もうまくマッチしているようで、今年1月のアジア杯のグループリーグでは3-1と日本が勝利しましたが、とてもいいサッカーをしていました。
日本が2位以内に入ることはもちろん、インドネシアの4位以内も全力応援したいと思います。