時事マラソン

世の中の動きに対するアンテナを高く保つ

インド・ムンバイ、北京抜きアジアで最も億万長者が住む都市に

大きくない記事ですが、ここにもインドの躍進が見て取れました。

中国の調査会社(というところがなかなか面白い)胡潤研究院の調べで、インド・ムンバイが中国の北京を抜き、初めてアジアで最も億万長者が多い都市になったと発表しました。

1/15時点で個人の株式保有などに基づいて算出したもので、米ドル換算でビリオネア・10億ドル(約1500億円)以上の資産を持つ富豪の人数は、ムンバイが92人で、北京の91人を抜き、アジアで一番多い都市になりました。世界でも、米ニューヨークの119人、英ロンドンの97人に続いて、3番目となりました。

インド全体では271人が「ビリオネア・リスト」に名を連ねますが、中国のビリオネアは814人とまだまだ差はあります。ただ、中国は株式市場や不動産市場の低迷や再生可能エネルギー業界での供給過剰が響き、同国の富裕層の資産は目減りしています。前年から155人減り、22年(1,133人)をピークに2年で450人近くがランク外に転落しました。中国勢のビリオネアの数は2016年に米国を抜き、9年連続で世界首位を維持してきました、24年は米国との差が14人まで縮まり、来年は首位陥落となりそうです。

インドの躍進、中国の低迷がわかる記事ですが、それよりも「ここ数年、中国の資産には大きな変化が出ており、不動産や再エネ産業の億万長者の資産は減少している」と現実をしっかり受け止めている胡潤研究院の姿勢が、いい意味で中国っぽくないなと感じました。

 

www.nikkei.com