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新生Vポイント始動、Tポイントと統合で携帯4社を追う

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)のTポイントと三井住友FGのVポイントが統合し、新生Vポイントに統一しました。

ツタヤのTポイントは共通ポイントの草分け的な存在で約20年の歴史を持ちますが、今回名称が無くなります。何と言っても、世界のVISAの「V」ですから致し方ありません。世界200か国以上に1億店以上あるVISA加盟店でポイントをためて使えるのは大きいです(Tポイント提携先は約15万店)。

さらに三井住友FGは総合金融サービス「オリーブ」で様々な金融サービスを取り込もうとしています。スタートから約1年で口座数は200万を超え、2027年度に1200万口座を目指しており、若年層に加え中高年層も増えているようです。

共通ポイントは携帯4社の存在感が強いです。トップは楽天ポイントで「最も活用しているポイント」調査で34.1%と頭二つくらい抜けています。次がNTTドコモのdポイントで14.4%。ソフトバンク系のPaypayが12.4%、KDDI系のポンタが8.3%と続きます。TポイントとVポイントの単純合計でも約8.3%とポンタとほぼ同じ。ある共通ポイントの関係者は「(Vポイントは)脅威だとは思っていない」と話しているようです。

私は楽天ポイントは全く使っておらず、dポイントが9割、Paypay1割です。Vポイントは世界各地で使えるといっても、しょっちゅう使う人が果たしてどれだけいるか。色合いは同じですが、慣れ親しんだTからVに代わって、消費者行動に変化はないのか。ちょっと気になるVポイントです。

 

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