1月中旬、125カ国の代表が参加したオンライン会合「グローバルサウスの声サミット」。モディは画面越しに「我々の時代がやって来ると楽観している」と高らかに宣言しました。
インドは、グローバルサウスの盟主を自任し、アメリカや中国、ロシアにも物申す、アジアやアフリカの新興・途上国からすると頼もしい存在になってきました。
世界での存在感も高まるばかり。人口は14億人で、ついに中国を超え世界一になった模様です。GDPは2022年も6.7%の成長率を記録、旧宗主国の英国を抜いて世界5位に躍り出ました。一方で世界銀行の定義に従えば今も「下位中所得国」。食料やエネルギーの価格高騰、地球温暖化など途上国が直面する問題も、当事者として理解できる立場にあります。
このインドの台頭は世界にとってもとてもいいことだと思います。欧米か中露かの2択しかないよりも、インドというもうひとつの選択肢がある方が、1vs1のバチバチの対決になるより分散されていいです。さらには、日本にとってもインドは親しみのある国です。「組みやすい」とまでは言えないけど、心理的な距離感は相対的に近い気がします。
そんなインドにも、記事にもある通り危うい一面はありますが、正直危うい一面のない国なんて存在しないと思います。あらたに台頭してきた国が「民主主義国家だ」ということだけで、十分だと思います。