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出生率0.72の韓国と高校球児が7割減る日本

月曜日はいつも取り上げる記事に困るのですが、今朝はパッとこの2つが目を引きました。

韓国の「超少子化」は日本でもよく報道され、ある意味「お馴染み」のニュースです。

先日2/28に23年の合計特殊出生率が0.72と発表されました。いつも思いますが、日本の1.26が随分とマシに見えます。そのきっかけは、1997年のアジア通貨危機で、タイバーツの暴落がアジア全体に飛び火し、韓国経済もかなり傷つきました。この時の経験が現代の親世代にトラウマとして残り、受験、財閥企業への就職などの競争を親から強いられ、子どもたちは疲弊しきっていると記事にはあります。

それに加え、東アジアに根付く儒教的な考え方。親や年長者を重んじ、「男は仕事・女は家庭」という意識が、日本にもまだありますが、日本よりもさらに根強そうです。結婚や出産に不安を感じるのは女性だけでなく、女性を支えきれないと考える男性も多いようで、悩みは尽きません。

もうひとつの「高校球児が7割減になる」という記事ですが、日本の硬式野球の部員が2014年の17万人から、2048年には69%減り5.2万人になるとのこと。この減少のペースは、高校生全体の減少率34%を大幅に上回っており、数ある競技の中でも激減が目立ちます。

単なる部活動離れだけでは説明がつかず、用具代の負担や「丸刈り」敬遠、炎天や極寒にさらされる屋外スポーツであることなど、この競技特有の事情が子どもを遠ざけていると記事にはあり、なかなか興味深いです。「次の大谷をどう育成するか」とも見出しにありますが、7割になるのではなく、7割減る現状では、大谷どころではない気もします。

今日の韓国と日本のような問題は、これからさらに表面化していくことは間違いありません。

 

www.nikkei.com

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