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佐々木麟太郎は学生スポーツ界の野茂英雄になれるか

この挑戦には本当にびっくりしました。高校野球史上最多の通算140本塁打を放ち、ドラフトでも上位指名が予想された佐々木選手が選んだのは、アメリカの大学進学でした。これだけでも、レアケースなのに、進学先が超名門のスタンフォード大学と聞いて、さらに驚きました。

競技と学業両立が当たり前の全米大学体育協会NCAA)。NCAAの統計によると、トップカテゴリーの1部校に在籍する日本人学生アスリートは2022年で155人ほど。不慣れな英語の習得が彼らの最初のハードルになるのはほぼ共通しているようで、そんな中でも優秀な成績を収める若者も少なくないようです。優秀なアスリートは、個人差はあるでしょうが、総じて集中力に優れ、自分で決めたトレーニングなど毎日の課題を必ず遂行する強さを持ちます。日本の大学とは比較にならないほど充実したアメリカの施設や環境で、今までとは別の能力も引き出されるかもしれないと記事にはあります。

アメリカでは返済不要の奨学金は当たり前で、佐々木選手のように年間1000万円を超える金額もNCAAでは驚くものではないようです。ただ、日本人留学生が初年度からそれを手にすることは極めて珍しいようです。競技レベルがアメリカと変わらない、高校野球のスターによる特例ともいえます。

どんな4年間を過ごすのでしょうか。約30年前に海を渡った野茂英雄さんのようなムーブメントを起こすかどうか。楽しみに見守っていきたいと思います。

 

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