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ヘイリー氏、選挙戦継続 共和予備選 地元敗退でも…

米主要メディアは24日、11月の米大統領選に向けた共和党の候補者を選ぶサウスカロライナ州の予備選で、開票率99%時点の得票率が前大統領が59.8%、ヘイリー氏が39.5%で、トランプ前大統領が勝利を確実にしたと報じました。

ここサウスカロライナ州は、ヘイリー氏が州知事を務めた地元で、そこでも過半数をとることはできませんでした。米メディアによると、現在の予備選が導入された1972年以降、地元で勝てずに指名を得た候補者は、民主、共和共にいないとのこと。州議会議員は知事を経験したお膝元での敗北は、ほぼ指名獲得が絶望ということになりますが、ヘイリー氏は選挙戦を続ける意向を示しています。

それはなぜかというと、2つ理由があるようです。

ひとつは「トランプ氏の裁判の行方を見守っている」ということ。トランプ氏は米連邦議会選挙事件などに関する4つの事件で起訴されており、その行方次第では本選出馬が難しくなる事態を備えて、選挙戦にとどまっていると。

もうひとつは「2028年大統領選に向けての選挙活動」。仮にトランプ氏が大統領に返り咲いても、バイデン氏が再選を果たしても、憲法の規定で3選はできないため、2028年には確実に新大統領が生まれるということになります。ここでがんばって選挙活動を続け、全米を回り、支持基盤を築くことが先々の役に立つと、そういう目算のようです。潤沢な選挙資金も活動を支えています。

どちらのモチベーションも分からないではないですが、一言でいうと「漁夫の利」を狙っているということであり、これってちょっとどうなんだろうと思ってしまいます。

 

www.nikkei.com