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インドネシア大統領選、候補出揃う 国防相はジョコ氏支持者に照準

来年2024年は台湾総統選がありますが、2月にはインドネシアの大統領選もあります。その候補者が3人出揃いました。ジョコ大統領は3選を禁じる憲法の規定で退任するため、久々の新大統領誕生となります。

現在世論調査の支持率トップが、現国防相のプラボウォ氏(37%)。2014年、19年と大統領選でジョコ氏に敗れ、3度目の正直となります。かつてはジョコ氏とライバル関係でしたが、19年には国防大臣として入閣し、協力関係を築いてきました。そして今回、ジョコ氏の長男でスラカルタ市長のギブラン氏を副大統領候補にしました。これで、ジョコ氏自身やその支持者からの支援を狙う戦略です。

次に僅差の2位で追うのがガンジャル前中部ジャワ州知事(34.5%)。ガンジャル氏は、ジョコ氏と同じ最大与党の闘争民主党が推す候補で、当初は所属が同じのガンジャル氏をジョコ氏は支援する姿勢を見せてきましたが、息子の影響か、ここにきてプラボウォ氏に鞍替え気配のようです。24日はジョコ氏次男のカエサン氏率いるインドネシア連帯党もプラボウォ支持を発表、引き離しにかかります。

もうひとりのアニス前ジャカルタ特別州知事(21.9%)を含めた3人の争いになります。
ジョコ氏よりも党に絶対的な権力を持つメガワティ元大統領が、ジョコ氏がプラボウォ氏に傾けば、「我が党はもちろんガンジャル氏支持で」となれば、さらなる混戦が予想されます。

www.nikkei.com