時事マラソン

世の中の動きに対するアンテナを高く保つ

ブライトン1-1エヴァートン 2024_2_24 #12-78

イングランド・プレミアリーグ第26節、エヴァートンをホームに迎えての一戦は、高濃度の1-1ドローでした。

この試合を一言で表すと「三笘がいなくてもおもしろい試合はおもしろい」です。

前節に強烈なタックルを食った三笘薫でしたが、そのタックルとは別の腰の痛みでベンチ外に。三笘がいない試合もちょっと見てみようと思ったら「大当たり」の試合でした。

前半に感じたのが、ブライトンのウェルベックのうまさ。アーセナルでも長く活躍したベテランで、怪我も多いですが、それでも出場した時の質の高さは秀逸。

特にFWとMFのライン間でボールを引き出して受ける動きが素晴らしく、エヴァートンがなかなか捕捉できません。

それを見ていて思ったのが、今の日本代表にこういう動きをできるMFがいないということです。元々FWの選手で、得点力もあるけど、引いてきてボールもさばく。少々プレッシャーを受けても、ガタイと技術があるから問題なし。パッと思いつくのが、ソン・フンミン、ハリー・ケイン、そしてウェルベックです。こういう選手がひとりいれば、イランなぞにロングボールをバンバン入れられることもなかったはず。

ボールを受けて、前に運べそうな選手でいうと、強いてあげれば鎌田大地くらいかなと。まあ、先に挙げた3人はワールドクラスの選手なので、ないものねだりではありますが、中田英寿本田圭佑もこの役割を果たしていました。ウェルベックほどのサイズは求めませんが、だれか出てきてほしいなと思います。

試合ですが、後半25分過ぎに試合が動きます。

ブライトンのエンシソが、第2節ぶりにケガから復帰、途中出場を果たし、これはいい選手が戻ってきたと思った矢先に、エヴァートンの陣地から、GKピックフォードの低弾道クロスが放り込まれ、クリアが中途半端になったところをDFのブランスウェイとに左足で鮮やかに決められ失点。

堅守速攻のエヴァートン相手に、先制ゴール献上は何としても避けたかったですが、案の定9枚で守られ、しかもギルモアが一発レッドを食らってしまい、ブライトンは10人に…。

万事休すと思われた時に、闘将ダンクがやってくれました。

追加タイム9分の間に得たチャンス。右CKから右サイドにボールがこぼれ、グロスが1回、2回と切り返しをし、その間にマークをうまく外したダンクにクロス。うまく頭に当てたヘッドが見事、右のサイドネットを揺らしました。

ブライトンとしては、ホームで下位チーム相手に勝ち点1は残念だったでしょうが、あやうく勝ち点ゼロのところをよく引き分けに持っていきました。

後半に、相手の枠内シュートを、すばやく戻ってヘッドで跳ね返したランプティのプレーも素晴らしかったです。

ブライトンは勝ち点を39に伸ばし、7位に。

FA杯5回戦、フラムとのアウェー戦の次が、ELラウンド16のASローマ戦1stレグです。3月はシティやリヴァプールとのゲームもあります。そこまでに三笘は復帰できるでしょうか。