日本にも女性経営者が少しずつ増えてきましたが、企業を率いる女性には時に厳しく容赦ない視線が注がれる、最も顕著なのが決算発表の場です。説明する時の口調、話しぶりから業績の悪さが予想できてしまうという研究があるというフィナンシャル・タイムズの記事です。
米上場企業2993社の決算発表時の音声記録などから、質疑応答での経営者の話し方を分析したものによると、女性の語尾上げと次の四半期業績の下方修正に強い相関が見られたそうです。男性の比率が高いアナリストは、女性の経営者が語尾を上げて話すと、その企業の株の推奨度を引き下げる傾向があるとのことで、記事にもある通り女性への偏見ではないかと思いますが、合理的な判断だと結論付けています。
女性トップは自分の意見をはっきりという必要があるが、一方的にまくし立ててはいけない。自信を見せるのは大事だが、傲慢と取られてはよくない。共感は示すべきだが、弱い人間だとも思われたくない。威圧的、けんか腰という印象を与えないよう、笑顔を見せ、やる気があることを相手にわからせないといけない。
より女性に厳しい視線が注がれているとすれば、それはフェアではありません。
[http://[FT]話し方もみられる女性経営者：日本経済新聞 www.nikkei.com]
