時事マラソン

世の中の動きに対するアンテナを高く保つ

記憶力低下指摘のバイデン氏、レーガン氏戦略に活路

本当に活路が見いだせているのかどうか、甚だ疑問ですが、現在81歳のバイデン米大統領の認知力に再び注目が集まっています。大統領就任前から言われていましたが、そこからさらに4つも歳を重ねています。普通なら「頑張っておられる」と労いたいところですが、アメリカ国の大統領がこれで大丈夫か?と言われると、自国民ではありませんが心配になってしまいます。

最近では、エジプトのシシ大統領を「メキシコのシシ大統領」と言い間違え、フランスのマクロン大統領を故ミッテラン元大統領と混同。ドイツのメルケル前首相を故コール元首相と言及するなど、マクロンさんをオランドさんにとか、メルケルさんをシュレーダーさんに、とかならまだ分かりますが(岸田さんと安倍さんを間違えるとか)、ミッテランさんやコールさんが出てくるところに時代を感じます(そういう問題ではない)。

1984年の大統領選でも年齢に関心が集まりました。56歳だった民主党候補のモンデール氏に対し、73歳で2期目に入ったレーガン大統領は「相手の若さと経験のなさを政治利用するつもりはない」と先制パンチを繰り出し、支持率を回復し、再選しました。バイデン氏もこれにあやかりたいと思っているようですが、今回の相手(になりそうなの)が77歳のトランプ氏。トランプ氏も外国の指導者らの名前を間違えることは多いですが、氏の場合は認知力というよりも、ただ知らない、勉強・準備不足の側面もあり、それが逆にマイナスになっていないところが悩ましいところです。

2期目の退任時に77歳だったレーガン氏の記録を塗り替え、78歳で大統領に就いたバイデン氏。11月に再選されたとしたら、来年25年に2期目に入る時は82歳で、4年間の任期をまっとうすれば86歳になります。ごくろうさまなことです。

 

www.nikkei.com