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2024年の10大リスク「アメリカの分断」が首位、米ユーラシアグループが発表

国際政治学者のイアン・ブレマー氏が率いる米調査会社ユーラシア・グループが年始恒例、2024年の「10大リスク」を発表しました。

1位には「米国の分断」を挙げました。11月の大統領選に向けて国内の政治的分断は悪化し、米国の民主主義がこれまでになく試される年になると予測、まあそうなるだろうなと思いました。

2位にはイスラエルハマスの衝突が続く「瀬戸際の中東」、3位は「ウクライナの事実上の割譲」と続きますが、4位以下の「AI(4位)」も「インフレ(8位)」も「米国のリスキーなビジネス(10位)」も、アメリカ絡みの話。もちろん、イスラエルウクライナにもアメリカ次第。結局のところ、2024年のリスクは「アメリカへの懸念」と一言で言いきってもいいくらいです。

複数の罪で起訴されたトランプ前大統領が、共和党の指名争いで他候補を大きくリードしており、普通なら2期目にすっと入れそうな現職のバイデン大統領は81歳で健康面が不安。「二大政党の候補は他に類を見ないほど大統領にふさわしくない。国民はどちらのリーダーも望んでいない」とブレマー氏は言及します。

今年2024年は、今まで以上にアメリカをマークする年になります。

 

www.nikkei.com