時事マラソン

世の中の動きに対するアンテナを高く保つ

日本3-1インドネシア 2024_1_24 #3-80

アジアカップカタール大会、グループステージの最終戦インドネシアとの一戦は3-1で日本が勝利しました。

つくづくスポーツは生き物だなと思いました。機械同士が戦うと、性能の差がそのまま形勢や試合結果に出てしまうと思いますが、スポーツ、この場合はサッカーですが、機械でなく、人間同士が戦います。望外にうまくいく場合もあれば、とんでもないミスもする。気持ちが乗る時もあれば、イマイチな時もある。チーム力に差はあっても、それがそのまま結果に出るとは限らないところが、人間同士が戦うスポーツの面白いところです。

この日の日本は、ベトナム戦やイラク戦と比べて、戦う気持ちが感じられた試合内容でした。それまでの2試合にやる気が感じられなかったわけでは全くないけど、何か受け身な印象でした。

自分たちは世界一を目指すチームで、実力も相応についてきている。結果も残している。W杯の頂点を目指す中で、アジアカップ横綱相撲で戦う、戦えると、口には出さずともそう思っていたかもしれません。立ち合いは胸を出して相手を受け止めて、そこから料理をする横綱相撲。

これまでの2戦は「チャレンジャー心」が伝わってきませんでしたが、この日は違いました。

攻撃は、堂安律です。ボールを持ったら前に仕掛けるし、奪われたら猛然と奪いに行く。カタールW杯を思い出させてくれました。それに触発されたか、今大会右SBで初先発の毎熊晟矢がエネルギッシュに上下動し、右サイドが一気に活性化されました。

それもこれも、CBの冨安健洋と町田浩樹、左SBの中山雄太がラインを高く保ち、しっかり蓋をしていたからです。

特に、トミーは別格でした。ただ単に跳ね返すだけでなく、自分でボールを少しでも前に持ち出し、相手を引き寄せ、いい形で味方選手に供給する。パスも長短織り交ぜ、これがCBの世界基準を見せてくれました。ブライトンのダンクとか、こんな感じだなと思い出しながら見ていました。

こちらも今大会初先発で、個人的な「押し」の旗手怜央も、随所に効果的な働きをしていました。守田英正もいいですが、またタイプの違うMFで、三笘薫との左サイドを見てみたいなと思いました。

この勝利でグループDを2位で通過。E組1位との決勝トーナメント1回戦ですが、ヨルダンか韓国かバーレーンか、今晩の試合結果で決まります。

この日も試合終了間際に失点してしまい、完調にはあと一歩ですから、ここは韓国とガチンコ対決をして、覚醒してもらいたいです。