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京アニ放火殺人事件、青葉真司被告に死刑判決

36人が死亡した2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告の裁判員裁判の判決公判が25日、京都地裁で開かれ、増田啓祐裁判長は被告の刑事責任能力を認め、「極刑を回避する事情はない」として求刑通り死刑を言い渡しました。

最大の争点は、被告の刑事責任能力の有無で、弁護側は「責任能力は大きく減退していた」として、無罪か減軽を主張していました。しかし、増田裁判長は心神喪失心神耗弱の状態ではなく、妄想の影響もほとんど認められないとして、被告の責任能力を認めました。

京都アニメーション第1スタジオから出火し、建物内にいた社員70人の内、36人が死亡、32人が重軽傷を負った、平成以降最悪の殺人事件。死刑が言い渡されましたが、社会派ブロガーのちきりんさんがXで次のようにポストされていました。

死刑廃止論者がいくら「先進国で死刑を残してるのは日本だけ。中国や日本など人権無視の国しか死刑を残してない」と主張しても、あした国民投票を行ったら、圧倒的多数で死刑を残すというのが日本国民の総意な気がする。

もし国民投票があれば、私も迷いなく死刑制度に賛成というか、残す方に投票します。国際的に死刑制度がある国はかなり少数になっていて、国連やEUなどは日本に対して死刑制度廃止を求めていることは周知のとおりです。問答無用で「加害者と思われる人」を現場射殺する諸外国が命を大事にしているとも思えず、死刑制度があるけで「人権無視の国」と言われるのはちょっと違うとも思います。

1人死亡も36人死亡も、命の重さにかわりはないですが、ひとりで36人を殺めた事実は「極刑を回避する事情はない」という判決に私も賛同します。

 

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