時事マラソン

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日本4-2ベトナム 2024_1_14 #1-78

アジアカップカタール大会が開幕。

最多優勝回数の更新を狙う日本代表がグループリーグ初戦をベトナムと戦いました。

結果は4-2と勝利しましたが、随分といろんなことがあった試合でした。

前半11分にトップ下で先発出場の南野拓実が先制。

イイ感じで進みそうだと思った矢先に、ベトナムの左CKからニアに鋭いボールが入り、うまくスラされ失点。

そして、前半33分。左サイドからのベトナムのFKをヘッドで競り負け、うまくたたきつけたボールが思った以上にスリップし、GKの鈴木彩艶が弾きそこなったところを詰められ逆転。

そこから慌てなかったのは、昨年にいい試合を積み上げてきた日本代表の自信でしょう。前半45分に好調の南野が貴重な同点ゴール。

そして、追加タイム6分を効率的に使い、中村敬斗が豪快に右足を振りぬき、逆転しハーフタイムに。この逆転ゴールは大きかった!三笘薫の壁は分厚く高いですが、右足のシュートの迫力と精度はこの人の方があります。

後半になると、日本の硬さもとれ、一方ベトナムは前半のハードワークからか疲弊していき、終始日本のペース。後半40分に後半頭から出場の上田綺世が叩き込み、2点差で勝利しました。

前半での2失点は驚きましたが、日本代表にとってはいい薬になったと思います。

第2期森保ジャパンの結果も内容も素晴らしかったがゆえに、どことやっても勝てそうという全能感が、日本代表チームからではなく、ジャーナリスト・評論家・サポーターなどから感じていて、ちょっと違うぞ、そんな甘いもんじゃないぞと思っていたので、私も含めてみんなが頭を冷やすいい機会になったと思います。

「日本が苦戦するのは、相手が自陣に引きこもってからのロングボール勝負」とも言われており、これもよく考えたらエラそうな話なんですが、ベトナムはラインを高く保ち、中盤でも日本と互角に渡り合っていました。ボール支配率も日本54%、ベトナム46%という数字にも表れています。

日本の初戦を見て、これから当たるイラクインドネシアがどう思ったかは分かりませんが、少なくともカタールサウジアラビア、オーストラリア、韓国などは「これなら何とかやれそうだ」と思っていそうです。

そうはいっても、昨日の日本には、久保建英は最後10分ほど出たものの、三笘も冨安健洋も出ていません。昨日のベトナム戦が日本の真の実力かというと、それはこれから次第ということになります。