23日の東京株式市場でトヨタ自動車の株式時価総額が終値ベースで48兆7981億円に拡大し、NTT株がバブル期につけた記録を上回り、日本企業の歴代最大を更新しました。
終値ベースでこれまでの最大は民営化したNTTが上場間もない1987年5/11につけた48兆6720億円。大型上場で個人投資家の投機熱に火がつき株価が跳ね上がりました。しかし、さすがバブル期。NTT株をそこをピークに、5年ほどで5分の1近くまで下がっていきました。
一方、今のトヨタの置かれている環境は違います。海外投資家の資金が日本の主力株に向かうなか、トヨタ株は24年に入ってから約15%上昇。評価されているのは「稼ぐ力」で、24年3月期の連結営業利益は前期比65%増の4.5兆円と、日本企業初の3兆円超えを見込んでいて、海外勢による日本株買いの象徴とも言われています。
ただ、世界の有力企業の背中はまだまだ遠く、現時点でのドル建て時価総額ランキングでトヨタは25位。首位のアップルやマイクロソフトの9分の1です。
