時事マラソン

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日本1-2イラク 2024_1_19 #2-79

アジアカップカタール大会、グループステージの第2戦、イラクとの一戦は0-2と完敗でありました。

初戦のベトナムに前半で2失点し、一時は2-1とリードされた日本。何とかひっくり返しましたが、骨太イラクには全く通じず、複数失点の完封負け。「まさか」という言葉も使いにくくなる敗戦でした。

前半5分に、左のポケットからの折り返しをCFのアイメン・フセインにヘッドで押し込まれイラクが先制。

GKの鈴木彩艶のパンチングが弱いといわれるでしょうが、いい方は雑ですが、「あんなもん」だと思います。ただ、運が悪いのか相手が読んでたのか、ちょうどぴったり合ってしまいました。鈴木の不安定さを指摘されていますが、足元の技術は相当なものです。ロングも蹴れるし、パスも正確。もう少し長い目で見てあげて欲しいです。

それにしても痛かったのが、前半終了間際の追加点献上。これもまたフセインにやられてしまいました。前半0-1ならまだしも、0-2はきつい。ハーフタイムのロッカールームも最悪な雰囲気だっただろうし、冨安健洋出場くらいでは挽回はきついです。

後半の追加タイム時に、遠藤航が1点を返したのも時すでに遅し。1-2でのタイムアップとなりました。

イラクは、全員体も強く、ハードワークも厭わない素晴らしいチームでした。特に2ゴールのフセインは、ボールが収まるし、決定力はあるし、恐れ入りました。

対する日本ですが、両サイドバックの裏、右の菅原由勢、左の伊藤洋輝の上がった後をどんどんつかれ、ラインもなかなか上げれませんでした。

特に気になったのは、相手のマークにどうもつけていないところです。ターンオーバーを繰り返しているから?とも思いましたが、ベトナム戦もイラク戦も右から、菅原ー谷口ー板倉ー伊藤は変わらず。ボランチも遠藤と守田で固定。どうもしっくりいっていない気がします。

ただ、ちょっとすっきりした気もします。

日本代表は、10連勝でストップ。欧州の強豪国に勝ち、勝ち星を重ね、正直ちょっと浮かれていたところもありました。

「アジア最強」も「日本代表史上最強」も「8.5枠は楽勝」も、このあたりの看板は一旦下ろしましょう。W杯優勝を目指すのはもちろんですが、身の丈に合わない看板はいらないと思います。

よくよく考えてみると、私が観戦した昨年10月のチュニジア戦あたりがピークだったのかもしれません。W杯本番はまだまだ先ですから、今の時期に苦戦を経験し、周りから叩かれるのを経験しておくのもいいと思います。

もうこうなったら、決勝トーナメント1回戦で韓国あたりとガツンとやってほしいですね。