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JALと共産党、新しい女性リーダーに期待

日経の社説を久々に取り上げます。

年度替わりの4/1を控え、主要企業のトップ人事の発表が相次いでいます。最もインパクトがあったのが、日本航空JAL)の次期社長に就任する鳥取美津子氏でしょう。鳥取さんは59歳。JAL初の女性社長で、CA出身も初。CA出身の社長は「世界の航空会社をみても極めて珍しい」そうです。

社説には、日本製鉄が取り上げられていますが、もうひとり取り上げたいのが、昨日発表された共産党の新人事です。志位委員長が退任し、後任に田村智子政策委員長を充てる人事を発表しました。田村氏は58歳。こちらも、同党初の女性委員長、23年ぶりの交代となります。

最近でこそ女性のトップ就任は増えてきましたが、全体ではまだまだ。絶対数も数えるほどですし、国際比較では大きく劣ります。どうしても女性を要職につけるのは、いい言葉ではないですが「下駄を履かせる」、アファーマティブアクションが以前多いと思います。

しかし、鳥取さんも田村さんも、(下駄を)履きたい時期ではなかったと思います。JALは、コロナ後の旅客数激減からの回復途中で、世界的な空の競争も真っ只中。先日2日に起きた羽田空港での衝突事故の影響もあり、就任早々難題と向き合うことになります。

田村さんも同様で、高齢化による党員減少は著しく、共産党衆院選獲得議席は1996年の26から2021年は半分以下の10にまで減少。同党は、日米安全保障条約の破棄を主張し、自衛隊の能力拡大に反対の立場で、反戦や平和外交を掲げて支持を伸ばしてきましたが、中国の軍備増強やウクライナ侵攻により、現代はその主張が受け入れられにくくなってきました。

どちらかというと「火中の栗を拾った」新リーダーのふたり。覚悟を持って引き受けられたわけですから、周りは全面的に新リーダーをバックアップしてほしいです。

 

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