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インドネシア大統領選まで1か月 国防相がリード拡大

台湾の総統選の次は、来月2/14投開票のインドネシア大統領選です。

憲法の3選禁止規定で、支持率が7割を超える現職のジョコ大統領の退任が決まっており、10年ぶりに新大統領が誕生します。現在3人が争っていますが、プラボウォ国防相が支持率4割台に高め、リードを広げています。

台湾総統選は決選投票をしないので、過半数を確保しなくても頼氏が当選を決めました。決選投票をしていたら、2位と3位が結託して、頼さんはまず当選していなかったと思います。インドネシアの場合は、総投票数の過半数に届かなければ、6月に実施する上位2位候補による決選投票にもつれ込みます。当初は3候補の接戦が予想されていましたが、投票まで1か月を切り、プラボウォ氏がリードを広げ、「過半数確保で決選投票なし」まで視野に入ってきました。

プラボウォ氏は72歳。2014年と19年の大統領選でジョコ大統領と戦って敗北。その後、ジョコ氏に請われて国防相に就き、関係を強めてきました。政策もジョコ氏の路線を引き継いだものが多く、これからカリマンタン島への首都移転という大仕事も待っています。支持率が高いジョコ氏の人気を引き継ぎ、安定した政権運営を続けて欲しいという国民の思いもあるのでしょう。

ジョコ氏絡みで言うと、今回の大統領選ではジョコ氏長男のギブラン・スラカルタ市長を副大統領候補に据えているのも注目です。「3度目の正直」へなりふりかまわずです(笑)。

 

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