時事マラソン

世の中の動きに対するアンテナを高く保つ

台湾野党、総統選候補の一本化で一致

一昨日取り上げたアルゼンチン大統領選は今月に決まりますが、来年2024年は国際的な選挙イヤー。今日取り上げる1月の台湾総統選を皮切りに、東南アジアの大国インドネシアもあり、最後はラスボス的なアメリカ大統領選もあります。

台湾総統選について先月取り上げた時、野党候補の一本化がカギと書きました。そしていよいよ、最大野党の国民党と第3政党「台湾民衆党」が昨日15日、統一候補を立てる方針で一致しました。単独では与党候補に勝てないとの計算から、候補者の一本化で選挙戦に挑みます。両党がそれぞれ推薦する統計の専門家が世論調査を評価し、支持率が高い方を総統候補にし、低い方は副総統候補になります。

各種支持率でトップなのは、現政権の路線を引き継ぐ与党・民進党の頼氏で、2位を国民党の侯氏と台湾民衆党の柯氏が争っています。10月の時点では柯氏がリードをしていました。これまで総統を輩出してきた国民党が総統選を候補を出せないのは野党候補としてはパワー不足かなと思っていましたが、最新の世論調査では侯氏(27%)、柯氏(17%)と侯氏が逆転し、差も10ポイントほど広げたようです。

10ポイントもあれば、おそらく国民党の侯氏が候補になるのでしょう。野党連合が成立した場合、単純合算で支持率は44%になり、頼氏の33%を大きく上回ることになります。民進党から政権を奪取した後の「連合政府」構想も発表。日本の自公連立政権と似たイメージのようです。このまま政権交代となるか、与党・民進党の反撃はあるのか。こちらも注目です。

 

www.nikkei.com