時事マラソン

世の中の動きに対するアンテナを高く保つ

米軍拠点攻撃にイランの影、バイデン氏が「反撃」警告

イスラエルイスラム組織ハマスの戦闘に、イランが暗躍しています。

イランは、ハマスだけでなく、レバノンヒズボラ、イエメンのシーア派武装組織フーシなど、近隣の親イラン勢力を支援して影響力を誇示。それに対してアメリカは、イランが中東の米軍拠点への攻撃に関与したとの見方を強め、「もし彼らが米軍に対して行動を続けるなら、我々は反撃する。覚悟をしておくべきだ」とバイデン米大統領が25日に「反撃」を警告しました。

アメリカ国防総省は24日、シリアやイラクにある米軍の基地が無人機やロケット弾などで計13回の攻撃を受けたと明らかにしました。イランが後ろ盾となるフーシなどが関わったとみています。

アメリカとイスラエルは同盟関係にありますが、両国とイランとは対立関係にある。イランでは1979年のイスラム革命で親米政権が倒され、シーア派聖職者が国を統治する体制が成立しました。それ以降、イスラエルパレスチナの占領者とみなし、その生存権を否定。イスラエルもイランを安全保障上の脅威と位置づける。その後、雪解けのチャンスはありましたが実現せず、今回の紛争が起きてしまいました。

記事にもありますが、イランはアメリカやイスラエルと戦争をしたいとは思っていないと思います。イランは、イスラエルアメリカ、サウジアラビアなど有力国国をけん制したいがために、間接的にハマスヒズボラ、フーシなどを影で支援をしているのでしょう。イスラエルと事を構えるのはもちろん、アメリカと事を構えるのはそれ相応の覚悟が要ります。

それはアメリカも同じで、イスラエルウクライナも後方支援のみ。自国の軍隊は出しません。かといって何もしないわけにはいかない。難しいところです。

 

www.nikkei.com