時事マラソン

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ブラジルG20議長国に 新興国の求心力向上を狙う

新年明けましておめでとうございます。今年も時事マラソンをよろしくお願いします!

新年早々、日本では能登半島沖地震羽田空港での衝突事故が連日起こり、大変なスタートとなりました。世界に目を向けると、今年は選挙イヤー。13日の台湾総統選を皮切りに、ラストは11/5の米大統領選と、重要な選挙が目白押しです。

今年2024年のG20の議長国はブラジルが務めます。22年はインドネシア、昨年はインド、来年は南アフリカと、4年連続でグローバルサウスが議長国を務めます。欧米と中露のどちらの陣営にも組しない第三勢力として、国際的な存在感を高めてる、グローバルサウスの国々たち。防衛・安保は欧米と、経済は中露と、それぞれ組みたいという思いも見え隠れしています。

昨年23年議長国のインドは「グローバルサウスの声サミット」を開催。G20アフリカ連合を加えるなど、途上国の地位向上に一定の役割を果たしました。今年の議長国のブラジルですが、ルラ政権が発足して2024年1/1で1年を迎え、経済では税制簡素化の法案を可決。低所得者向けの現金給付を増やしながらも野放図な歳出拡大は抑えており、格付け会社2社から格上げという成果を得ており、2年目の今年は南米の大国としてG20でも手腕が問われる1年となります。

G20は、関わる国の数が多いだけでなく、先進国から新興国まで、民主主義の国から権威主義の国まで、様々な国・地域があり、決議をまとめるのが大変です。新興国がさらに発展していくために、こういった国際社会の場での「鍛錬の場」を「さらなる飛躍の機会」にしていきたいところ。今年は、ブラジルがそれに挑戦します。

 

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